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西日本建設新聞社
2020/10/26

【熊本】立曳きで樹木移植 造園業の伝統工法披露

 熊本市中央区の花畑公園で17日、樹木を立てたまま移植する立曳きの公開イベントが開催された。桜町・花畑地区オープンスペース整備に関連した公園再整備工事の一環。地元中学生も参加し、江戸時代から受け継がれる伝統的な造園技術が披露された。
 主催したのは、工事を発注した熊本市と、施工者の植翠園・大豊・いづの造園・東武園緑化JV。開式で大西一史市長は「樹木を大切にすることが、(公園を)後の世代に繋いでいくことになる。未来に残していくための一歩」と挨拶した。
 移植したのは樹齢100年を超えるクスノキで、高さ15b、幹周り3・5b。再整備の支障となるため、北側へ約15b移動させる。これまでの準備作業で、根周りを約3b掘り下げ、麻布とロープで根巻きし、荷台に固定していた。
 イベントには、花畑公園で長年ボランティア活動を続けている藤園中学校から3年生13人が参加。掛け声に合わせて、神楽桟と呼ばれる木製の装置でロープを巻き取り、重量約50dに及ぶ大木を少しずつ移動させた。
 現場代理人を務める植翠園の坂本和朗さんは、立曳きの効果について「樹木を立てたまま移動するので、負担を最小限に抑え、活着の確実性も高い。引き続き健康な状態で成長を持続できる」と説明していた。
 花畑公園を含む桜町・花畑地区オープンスペースは、来秋完成の予定。

提供:西日本建設新聞社
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