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北陸工業新聞社
2020/10/28

【石川】「土蔵の面影を残す木の香の家」など受賞/いしかわの木づかい表彰30日に表彰式

 県産材の利用拡大に貢献した企業などを称賛する石川県の「いしかわの木づかい表彰」の受賞作品がこのほど決定した。30日に表彰式が開かれる。受賞者および受賞作品の写真を紹介する。
 住宅建築において県産材使用に貢献したハウスメーカーをたたえる「県産材利用住宅部門(貢献者)」に選ばれたのは、▽玉家建設▽シモアラ▽沢野建設工房の3社。玉屋建設とシモアラは2年連続の受賞、沢野建設工房は初の受賞となる。
 「県産材利用住宅部門(他の模範となる住宅)」には、「土蔵の面影を残す木の香の家」(金沢市大豆田本町、20年竣工)が選ばれた。施主は高橋美弥子・才田智之氏、設計者は風建築設計工房、施工者は棚田建設。「土蔵の面影を残す木の香の家」は、県産のスギ、ヒノキ、能登ヒバをふんだんに使用し、土蔵の古材と融合させた他にない優れた意匠が特徴で県産材使用量は33・675立方メートル。
 他の模範となる住宅以外の建築物をたたえる「県産材利用施設部門」は、シモアラホールディングスの「ハレノチクモリ」(小松市北浅井)、ホテルマネージメントインターナショナルの「ホテルこうしゅうえん天海シーサイドテラス」(輪島市塚田町)が受賞。
 「ハレノチクモリ」は、CLTなどを活用した営業所に、木製遊具を設置した県内初の取り組みで県産材使用量が64・4963立方メートル(スギ、能登ヒバ)。設計者は小笠原弘建築計画、施工者はシモアラ。
 「ホテルこうしゅうえん天海シーサイドテラス」は、能登ヒバを使用したウッドデッキとしては県内最大で、県産材使用量が40立方メートル。施工者は山下住宅。
 市場に出ている優れた県産材使用製品をたたえる「県産材利用製品部門」には、谷口(金沢市駅西新町)が開発した特殊技法「ミシンで縫える木」を活用した「森シリーズ」の製品(バッグ、ファイルケース、マスクケース)が選出された。
 19年度に新設された同表彰制度は、手入れ不足人工林を未然に防ぎ、森林が有する公益的な機能の維持増進を目的とする「いしかわ森林環境税活用事業」の一環で、県農林水産部森林管理課が所管課となり募集していた。

hokuriku