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北陸工業新聞社
2020/10/28

【福井】概算8億、新規事業化へ/主計揚水機場設備更新など/−県−

 福井県は福井市の主計地区において、「基幹水利施設ストックマネジメント事業水利施設等保全高度化事業(基幹水利施設保全型)」として、農業用用排水施設事業を計画しており、現在、新規事業化に向け手続きを進めている。
 計画によると概算事業費は8億円。事業期間には21年度から5カ年を見込んでいる。
 計画によると、まず主計揚水機場(徳尾町)では、ポンプ設備、補器設備、電気設備の更新、除塵設備、ゲート設備の部分更新、上屋の補修、吸水槽、吐出水槽の補強を実施。
 また、主計第1揚水機場(三本木町)、主計第2揚水機場(鉾ヶ崎町)、主計第3揚水機場(森行町)、主計第4揚水機場(浅水三ヶ町)、主計第5揚水機場(下江尻町)の各揚水機場では、ポンプ設備、電気設備の更新をはじめ、除塵設備、ゲート設備の部分更新、上屋の補修を予定。
 さらに、計71カ所の水管橋(露出管、鋼管、管径75〜450A、延長B1・0〜7・0メートル)を更新する。
 この地区は福井市野難東部で、文珠山の西部に位置する平坦な農村地域。地区の用水は、一級河川浅水川の頭首工より取水し、県営土地改良事業総合整備事業主計地区で整備された揚水機場を経て、パイプラインにより地区内の農地をかんがいしている状況。
 しかし、造成から30年以上が経過し、揚水機場の点検・補修などを行う際の代替部品の入手が困難なうえ、水管橋(露出管)の経年劣化によるピンホールが発生して補修に苦慮するなど、維持管理に支障をきたしているという。
 現状と基幹水利施設ストックマネジメント事業の主旨を踏まえ、今回の事業では、過去の施設機能診断で策定した機能保全計画に基づき、揚水機場や水管橋施設について、補修や補強、更新などの保全対策を実施することで、施設の長寿命化を図り、基幹的な施設の機能保全および管理の省力化、安全性の確保を進め、農業生産の持続的な発展と農業経営の継続的な安定化を図るのが狙い。

hokuriku