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建設新聞社
2020/10/28

【東北・福島】教育施設研究所JVが最優秀/福島市松川地区義務教育校の基本設計プロポ

 福島市は、松陵中学校(松川地区義務教育学校)改築事業の基本設計委託者選定に向けた公募型プロポーザルで、教育施設研究所・フォルム建築計画JVを最優秀者とした。
 技術提案者は、教育施設研究所・フォルム建築計画JV、内田建築設計事務所・イガラシ建築設計室JV、楠山設計・田畑建築設計事務所JV、日総建・平木建築設計事務所JV、環境デザイン研究所・設計組織アークJVの5者。一次審査(書類)を9月25日に実施し、環境デザイン研究所・設計組織アークJVを除く4者に2次審査のヒアリングを要請。2次審査は今月16日に福島市市民会館を会場に公開で開催し、最優秀者のほか、次点に内田建築設計事務所・イガラシ建築設計室JVを選定した。
 松陵中学校(福島市松川町上桜内3の4)は、校舎が1964年、体育館が77年の建設で耐震性不足や経年劣化から新施設の整備を必要としている。改築に当たり市は、同中学校の隣接地に松川小学校が立地しているという地域特性を活かし、同市初の施設一体型義務教育学校とすることを決めた。
 施設計画は、松川町南諏訪原31の1の松川小学校敷地に、延べ6300平方b以下の校舎、延べ1300平方b以下の屋内運動場を新築するとともに、既存の松川小学校校舎(RC造2階建て、延べ3815平方b)を改修して使用する。さらに松陵中の施設は解体しグラウンドとする。
 本業務は新築、改修に伴う基本設計一式で、履行期限は2021年6月。以降、新校舎は22年度、小学校校舎改修は23年度の順で着工を予定している。総事業費は約35億円。
 なお、審査委員は、長澤悟東洋大学名誉教授を委員長に市職員を含む4人が担当した。最優秀者の提案について審査講評では▽既存校舎を小学校ゾーンとして生かし、新校舎に高学年、中学校を配置し改修範囲を抑える建設費配分の考え方▽新校舎は中央部分に三層を連続的に結ぶ大階段を整備する印象的な空間づくりで、学校全体に一体感を確保▽2階の職員室、3階の図書館を学校の中心軸に、特別教室群や多目的ホールなどを配置し利用動線も明快―などを評価ポイントに挙げている。

 提供:建設新聞社