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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/11/02

【群馬】防災中枢機能施設整備事業で用地測量に着手




榛東村は老朽化する中央公民館と学校給食センターを建て替えて構成する防災中枢機能施設整備事業で、榛東中学校(新井598−1)のサッカーグラウンド東側、新井緑地公園の北側を建設予定地としていることを明らかにした。予定地2万3000uを対象とした用地測量は、2021年2月末を納期に技研コンサル(前橋市)が手掛ける。施設の実施設計は年明けにも基本設計と同様、指名競争入札で委託する予定。22年度の着工を目指し、21年度末までにまとめたい考え。基本設計は桂設計(東京都新宿区)が進めている。
予定地は村の中心部が相応しいため、榛東中学校付近とした。隣接して同中グラウンドが整備されており、災害時に仮設住宅などの整備もしやすいことも理由の一つ。用地測量業務は境界確認などを行い、このほか建設に伴う道路や水路の整備に関する測量も実施する。
防災中枢機能施設は、公民館機能と学校給食センター機能を併せ持った施設として整備を進める。災害時には避難者の受け入れや救援物資等が集積できる避難施設とし、避難者に対して炊き出しなどでの食事が提供できる応急給食機能を有する施設とする。建設委員会の検討で複合化や合策ではなく、同じ敷地内に2つの施設を建設する方針を固めている。基本設計業務の中で構造や延べ床面積などを検討中だが、現段階では両施設ともに平屋で現在の施設面積と同規模が望ましいとしている。
中央公民館(山子田797−1)は1973年に完成した旧耐震施設で、RC造2階建て、延べ床面積978u。学校給食センター(新井685−7)については1987年の建設で新耐震だが30年程度経過しているため老朽化が著しい。規模はS造2階建て、延べ床面積726u。1日あたり1450食を調理配給。受配校は村内の幼稚園2園、小学校2校、中学校1校の全て。
これまでに先行事例研究として避難所・災害備蓄庫・応急給食施設等の総合的な防災機能を備えている防災食育センター(東京都福生市)を視察。県内では富岡市の学校給食センターの見学も行っている。
当初予算には1億1290万4000円を計上、実施設計業務や測量などの事業費を確保した。
今後のスケジュールは21年度に実施設計をまとめるとともに、用地買収を予定。22・23年度の2カ年で建設工事、外構工事を進め、24年度の供用開始を目指している。