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建設新聞社
2020/11/02

【東北・宮城】公共建築物では宮城県内初の試み/白石市ホワイトキューブのZEB化改修

 宮城県白石市は、白石文化体育活動センター(ホワイトキューブ)のZEB化改修事業に係る電気・機械設備の設計・施工事業者のプロポーザルを行い、国際航業・大成温調JVを選定した(提案金額は後日公表予定)。
 企画提案を行ったのは同企業グループのみで、今後本契約を締結する。公共建築物のZEB(ネット・ゼロエネルギー・ビル)化改修は宮城県内初の試みとなる。
 1997年2月に竣工した白石文化体育活動センターは、白石市鷹巣東2の1の1にあるS一部RC造4階建て、延べ1万3047・9平方bの施設。
 竣工から23年が経過し設備の更新時期を迎えたことと、市の重要な防災拠点と位置付けられることから、温室効果ガスの削減および災害時に必要なエネルギー供給を確保し災害時に利用できる施設とするため、環境省が実施するレジリエンス強化型ZEB実証事業の補助金を活用し設計・施工を行うことにした。
 補助金に関して公共建築物は面積要件がなく、延べ面積に応じて上限を5億円として対象経費の3分の2が補助される。
 ZEB化の改修は、建物で消費する年間の一次エネルギー収支をゼロにするため、断熱改修や設備改修による省エネと太陽光発電システムなどの創エネによってエネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指す。
 改修事業の概要は、空調・給湯機器を既存のA重油を熱源とするセントラル方式から電気ヒートポンプ式の個別方式に変更するほか、照明器具のLED更新、蓄電池を含めた太陽光発電システム、BEMSの導入などを行う。
 事業期間は2年間を契約期間として、本年度で実施設計および給湯・空調および照明設備の工事などを進め、来年度から受電設備、太陽光発電システムならびにBEMS工事などを実施する。

 提供:建設新聞社