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建通新聞社(中部)
2020/11/05

【愛知】上期の工場立地 愛知全国1位に

 経済産業省中部経済産業局は、管内の2020年上期(1〜6月)の工場立地動向をまとめた。東海3県(愛知、岐阜、三重)は工場立地件数と面積で全国上位を占めた。中でも愛知は立地件数が30件で全国第1位(前年同期第2位)となった。岐阜は23件で2位。三重県は9件で13位につけた。地域的な特徴では、愛知、岐阜で県内企業の立地が堅調に推移する一方、三重で県外企業の立地が増加傾向にあることが分かった。
 東海3県の立地件数は全62件(前年同期比31・1%減)。立地面積は77f(同21・7%減)だった。このうち県外に本社を有する企業が県内に工場を立地した件数は18件。愛知は30件中3件(構成比10%)、岐阜は23件中7件(同30・4%)、三重は9件中8件(同88・9%)の内訳となり、三重については19年上期の構成比43・5%から倍増した形だ。
 外資系企業の工場立地は昨年上期と同数の1件にとどまった。
 業種別の立地件数(中部5県=東海3県と富山、石川)は、輸送用機械11件、金属製品10件、生産用機械10件の順となった。
 立地件数が全国第1位となった愛知県内を見ると、尾張地区が9件(前年度同期比75%)で最も多く、続いて、名古屋地区が6件(同150%)、東三河地区が5件(同125%)、知多・衣浦地区が3件(同100%)、岡崎地区が3件(同33・3%)、海部地区が2件(同100%)、豊田地区が2件(同50%)となった。
 面積では名古屋地区が30・5f(前年同期比491・9%)で最多を占め、知多・衣浦地区の4・8f(同184・6%)などが続いた。
 産業別に立地件数を見ると、生産用機械器具製造業と輸送用機械器具製造業が各5件で最も多く、金属製品製造業の4件などが続いた。
 愛知県内の主な立地企業では(弊紙調べ)、豊田地区で、パイロットインキ(名古屋市昭和区緑町3ノ17)やナニワ(みよし市莇生町下永井田1ノ2)がみよし市の工業団地に新たに工場を計画。4月に同市と立地協定の調印を済ませている。名古屋地区では電気機械器具製造の大規模立地1件が同地区の立地面積引き上げの要因となったようだ。

提供:建通新聞社