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日刊建設工業新聞
2020/11/06

 【鳥取】北谷川災関緊急砂防/ダム堰堤の詳細設計に着手/年度末までの着工めざす

 9月豪雨により土石流が発生した北谷川(鳥取市佐治町尾際)で、国庫補助の「災害関連緊急砂防事業」の導入が5日までに正式に決まった。県土整備部は再度の被害を防止するため砂防堰堤1基を建設する。事業費は1億6200万円。
 9月26〜27日の豪雨を受けて、現地では渓流からあふれた大量の土砂と倒木が「キノコ工場」を襲ったほか、勢いは下流で合流する佐治川にまで達した。
 土砂流出を再び繰り返さないよう、同部は新たなダム堰堤の整備に向け、国交省に対して災関事業の採択を申請していた。
 現在、予備設計を進めており、堰堤の位置はキノコ工場上手にある橋から上流で検討している。「透過型堰堤」の規模は高さ7・0b、延長42・0b。
 同部治山砂防課は「今月から実施設計に入って年度内の着工を目指したい」と説明している。

 余戸地区に災関治山

 また、鳥取市佐治町余戸地区の山林崩壊では、林野庁の「災害関連緊急治山事業」が採択された。事業費8400万円。同部では対策工としてコンクリートボリューム680立方b規模の谷止め工1基を整備する。近く詳細設計を発注して工事内容を固め、年度末までに工事着手する見通し。

日刊建設工業新聞