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北陸工業新聞社
2020/11/09

【石川】磯野進吾氏ら6人受賞/現代の名工厚労大臣表彰

 「2020(令和2)年度卓越した技能者(現代の名工)厚生労働大臣表彰」の受賞者が発表され、石川県内から建築大工の中村清光氏(67)、建築板金工の上出順司氏(57)、造園工等の磯野進吾氏(67)、木製建具製造工の岡野繁氏(65)、室内装飾工の林富雄氏(68)ら6人が選ばれた。
 表彰式は9日、東京都新宿区のリーガロイヤルホテル東京で執り行われる。
 受賞者の概要は以下のとおり。
▽中村清光氏(清光建築代表)
 建築大工として、歴史的建造物の修理・修復実務の研鑽に努め、特に金沢城公園復元工事や社寺建築においては木材の特徴を生かし、歴史的な価値を損なわず当時の風情を大切にする精度の高い施工実績を積み重ねるなど、卓越した技術を有する。金沢市三口町在住。
▽上出順司氏(上出建築板金代表)
 建築板金工として、歴史的建造物の復元修復において、鉛板で屋根を葺く伝統的な技法「鉛瓦葺き技能」や、特に屋根の突端に付ける鬼面の形をした鉛瓦を金属鉛の性質を利用しながら手細工で仕上げる「鉛鬼技能」は高い評価を得ている。加賀市黒崎町在住。
▽磯野進吾氏(進樹園代表取締役社長)
 造園に関する豊富な知識と高度な技能を有し、金沢城玉泉院丸庭園の作庭において、史実に基づく植栽を施し、高い評価を得たほか、特に大小様々な自然石をバランスよく積み、自然風な美しい景観を生み出す石積みに卓越した技能を有す。金沢市富樫2丁目在住。
▽岡野繁氏(岡野建具工芸代表)
 建具に関する高度な技能と豊富な知識を有し、精細な組子技術と重厚な塗りを生かした建具製作に優れており、特に高度な技術を必要とする象嵌工法により様々な絵模様を具現する技法は卓越している。七尾市田鶴浜町在住。
▽林富雄氏(北装代表取締役)
 内装仕上に関する豊富な知識と技能を有しており、特に高度な技能を必要とする装飾用織物の風合いを生かした壁面張りや柄が縒ることなく敷設する絨毯張りの施工技術が優れる。白山市神子清水町在住。

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