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日刊建設タイムズ社
2020/11/12

【千葉】富里拡幅など継続/県県土整備部/公共事業評価審を開催/効果の早期発現目指す

 県県土整備部は11日、2020年度第2回「県土整備公共事業評価審議会」(会長=轟朝幸・日本大学理工学部交通システム工学科教授)を、県庁本庁舎5階大会議室で開催した。案件は、社会資本整備総合交付金(道路事業)国道409号富里拡幅と社会資本総合整備交付金(街路事業)船橋都市計画道路3・4・22号西浦藤原町線外1線の2件。いずれも再評価を実施。その結果、事業を継続することが妥当とした。
 国道409号富里拡幅は、東関道の富里ICに接続する国道409号について、交通集中による慢性的な渋滞が発生していることから、富里市七栄から成田市並木町までの延長1・9qの4車線化整備を行っている。
 今回の再評価では、用地の地価上昇や補償額の増加などから、事業費を前回評価時(15年度)の73億円から80・6億円に、7・6億円増加するとともに、用地取得に日数を要したことなどから、事業期間を26年度まで4年間延伸することとした。
 事業は1999年度に着手し、2012年度に570m区間について供用を開始した。全体事業費約81億円に対し本年度末までに64億円を投入する計画で、本年度末の進捗率は79%を見込み、残事業費は約17億円となっている。
 事業の投資効果は、総費用119億円に対し総便益412億円で、事業全体の費用便益比3・5。残事業でも14・9となり、費用対効果が見込まれる。このため、事業を継続し、効果の早期発現を目指すこととした。
 一方、船橋都計道西浦藤原町線外1線は、現道の県道船橋松戸線に慢性的な交通渋滞が発生し、県道市川印西線とクランク状で交差していることから、4車線のバイパスを整備。これにより、クランクを通行せず移動可能となり、交通の円滑化や交通事故の減少が見込まれる。また、歩道を整備することで、通学児童生徒の安全確保が図られることを期待する。
 事業区間は、船橋市上山町1丁目から市川市柏井町1丁目までの約1156m。幅員が22〜25m。
 今回の再評価では、用地取得に日数を要しているため、事業期間を25年度まで4年間延伸し、同年度の事業完了を目指す。
 同事業は01年度に着手し、02年度から用地買収を実施している。全体事業費69・5億円に対し本年度末までに43・3億円を投入する予定で、本年度末での進捗率は62・3%を見込み、残事業費は26・2億円となっている。また、用地の進捗率は本年度末62・2%を見込む。
 事業の投資効果は総費用84億円に対し、総便益が266億円で、事業全体の費用便益比が3・2、残事業でも12・7となり、費用対効果が見込まれる。このため、事業を継続し、効果の早期発現を目指すこととした。k_times_comをフォローしましょう
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