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建通新聞社
2020/11/11

【大阪】木津川水門デザイン ボリューム低減へ

 大阪府河川構造物等審議会三大水門景観検討部会(部会長=久保田喜明富山大学都市デザイン学系教授)は、木津川・安治川・尻無川の3大水門の全面改築事業で、水門デザインの検討を進めている。
 11月4日に開かれた第2回検討部会では、木津川水門のデザインについて論議。基本設計時において、新水門のデザインが現水門より圧迫感があることを踏まえ、水門全体のボリュームを低減することとした。具体的には基本設計時から▽扉体=シングルゲート▽門柱=分割柱▽堰柱=曲線・勾配形状▽巻上機室=機器配置の見直し▽管理橋=壁と屋根の設置▽エレベーター棟の追加―などに変更し、必要な機能を維持しながらボリューム低減を図る。
 この他、細部のデザインの工夫として、屋根形状は陸屋根、窓形式については、最も安価な連窓を採用することとした。
 3大水門は、いずれも完成から50年近くが経過し、老朽化も進んでいることから計約360億円を投入して改築する。木津川水門については約10年、残りの2水門についても20年をめどに更新を完了させる考えだ。
 改築事業は、木津川水門、安治川水門、尻無川水門の順で進めていく方針。現水門の機能を維持しながらの更新となるため、それぞれの水門の直上流に新水門を整備する計画。現在のところ、既存水門については新水門完成後に撤去する方針だ。
 3大水門のうち、安治川水門については唯一商業地域が近いことから、水門周辺に期待する姿や景観などについて、デザインコンペを実施することも検討している。次回の検討部会では、コンペの実施方式について詳細を詰める予定だ。

提供:建通新聞社