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建通新聞社(東京)
2020/11/13

【東京】都 晴海客船ターミナルを解体へ

 東京都港湾局は、晴海客船ターミナルを廃止し、解体撤去することを決めた。東京オリンピック・パラリンピック競技大会の終了後、2021年度中に工事に着手する。跡地は、都立晴海ふ頭公園の一部として整備する予定。
 晴海客船ターミナル(江東区晴海5ノ7ノ1)は晴海ふ頭の南端にあり、1991年に完成した。規模は、鉄筋コンクリート造6階建て延べ1万7638平方b。屋上部に展望台がある。
 近年はクルーズ船が大型化しており、レインボーブリッジを通過できないことから同ふ頭に接岸できない大型クルーズ船が増えていた。
 このため、都は東京五輪を前に、世界最大級の大型クルーズ客船が接岸できる新たな施設として「東京国際クルーズターミナル」をレインボーブリッジ外側の江東区青海に整備、9月10日に開業した。
 東京国際クルーズターミナルでは、大型客船が2隻同時に接岸できるよう、旅客ふ頭を2バース(延長680b)に拡張することを視野に入れている。晴海客船ターミナルを解体した後も、この拡張が完了するまでは、晴海ふ頭で客船の受け入れを続ける方針。
 解体に伴う実施設計は希望制指名競争入札を12月9日に開札して業務委託する。履行期限は2021年6月まで。
 晴海ふ頭がある江東区晴海5丁目は、東京五輪の選手村予定地となっているエリア。大会閉幕後は、選手村跡地を活用して「HARUMI FLAG(ハルミフラッグ)」として約1万2000人が住む新しい街が生まれる。
 晴海客船ターミナルに隣接する晴海ふ頭公園は、選手村予定地に含まれていることから、現在は閉鎖中。ハルミフラッグの街づくりに合わせて公園を再整備する予定となっている。晴海客船ターミナルに面した公園の入り口エリアには都が選定したフロンティアコンストラクション&パートナーズ(港区)が飲食店を整備・運営する計画がある。
 晴海客船ターミナルも東京五輪後、21〜22年度に解体工事を実施し、公園の一部として活用する方針だ。

提供:建通新聞社