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建設経済新聞社
2020/11/19

【京都】学研の南田辺西地区約60f 民間開発見据え方向性整理

 京都府は、京田辺市三山木奥山田他の南田辺西地区約60fについて、今後の民間活力による開発を見据え、土地利用等の方向性を整理する。
 当該地は平成24年1月に日本生命保険相互会社が府へ寄付を申し出。平成25年1月に寄付契約書が締結され、府への所有権移転が完了した。現況は山林(丘陵地帯)で、甲子園の15倍程度、京都御苑と同程度の大きさがあり、南北1q、東西1・1qに及ぶ。南田辺北(同志社山手)の開発地に接し、南東側には京奈和自動車道の精華下狛インターチェンジがある。
 関西文化学術研究都市では、研究所や研究開発型産業施設の立地がここ数年で進み、新たに進出する土地がない中で、立地を希望する企業が多いことから、企業誘致の用地確保が喫緊の課題。こうした状況を踏まえ、府は南田辺西地区でクラスター整備を進める予定。
 府は、土地利用を検討する上での基礎資料とするため、オオタカ等の猛禽類の生息調査を実施した。調査対象は、学研都市の未整備クラスターの南田辺・狛田地区のうち、南田辺西地区約60f(市街化調整区域)。南田辺西地区環境事前調査の担当は八千代エンジニヤリング。
 南田辺西地区約60fを含む南田辺東・西地区の102・8fについては、平成28年3月の府都市計画審議会において、開発熟度が増すまで市街化区域への編入を保留する特定保留に設定。なお府は平成28年度に関連業務として、民間活力活用型クラスター開発検討調査委託業務をオオバで進めた。
 今回、府は南田辺西地区民間活力活用事業業務を指名競争入札で通知した。
 同業務は、当該地区の望ましい土地利用や関連公共施設、施設誘導等についての方向性を整理するのが目的。
 委託業務の内容は@南田辺西地区の事業化に係る条件整理検討業務(○既存汚水ルートの可能性、課題確認(地区から公共下水道までのつなぎ込みについて、発注者が指定したルートついての確認)○市街化予想図修正約50f(令和3年度当初から必要となる特定保留フレーム解除手続きに使用する説明資料作成のため、過年度に作成している市街化予想図(参考図)の修正))A南田辺・狛田地区整備検討委員会のとりまとめ。
 委託期間は令和3年3月31日まで。