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建通新聞社(東京)
2020/12/01

【東京】都 デジタル局を新設 21年度始動へ

 東京都の小池百合子知事は11月30日、2020年第4回都議会定例会の開会に当たっての所信を表明し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるための「デジタル局(仮称)」を立ち上げることを明らかにした。「DXを力強く推し進める核となる組織だ」と述べ、現行の戦略政策情報推進本部を組織改編する形で21年4月の始動を目指す。
 デジタル局では、「ICT人材を活用し、先端技術による業務改革を推進するとともに、全職員のデジタル能力の底上げを図る」という。21年第1回都議会定例会に組織改編に伴う条例案を提案すべく、準備を進めている。
 安心・安全な街づくりについては、10月に三宅島と御蔵島で大雨特別警報が発表されたことに触れ、「風水害が激甚化・頻発する中、全庁を挙げて災害対策のグレードアップを図っている」と報告。これらの検証結果や感染症との複合災害に備える視点などを反映して地域防災計画(風水害編)の修正素案をまとめた。引き続き、「都民の意見や都議会との議論を踏まえて検討を深める」とした。
 新たな調節池の整備に向けては、このほど石神井川上流第一調節池の基本設計に着手した。小池知事は「完成すれば貯留量約30万立方bとなり、多摩地域で最大規模だ」と説明した上で、「他の河川でも候補地や構造形式の選定を進め、早期に事業化を図る」との意向を表した。
 無電柱化については、「今後、台風がますます強大化することが考えられる中、無電柱化による意義は増すばかり」だと強調。年明け以降、新たな無電柱化加速化戦略を策定する。技術・財政面での区市町村支援の拡充とコスト縮減に向けた技術開発を促進し、「面的な展開を推し進めていく」との方針だ。
 この他、東京オリンピック・パラリンピック大会を開催するために「誰もが安心できる大会運営のための準備を着実に講じていく」と述べた。

提供:建通新聞社