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建通新聞社
2020/12/01

【大阪】関西高速 なにわ筋線ECIで技術協力契約

 関西高速鉄道は、技術提案・交渉方式(ECI)を採用するシールドトンネルなどの技術協力・土木工事の公募型プロポーザル方式2件の結果を公表、「なにわ筋線南海新難波分岐T及び千日前通シールドT技術協力業務」の優先交渉権者を鹿島・鴻池・飛島特定JV(契約金額869万円、税込み)、「なにわ筋線南海新難波駅部及びパークス通りシールドT技術協力業務」を大林・南海辰村・鉄建・佐藤・森本特定JV(契約金額1097万8000円、税込み)に決めた。11月20日に随意契約、合わせて基本協定を結んだ。
 工事契約については、今後進められる詳細設計の内容を踏まえ、価格などの交渉を行うことになる。時期はそれぞれの技術協力業務の履行期間が完了した翌月となる2021年5月や7月ごろが見込まれ、それぞれ165億円程度、385億円程度(いずれも税込み)の工事規模を想定している。
 両件とも阪神高速道路の高架など重要インフラに近接し、道路面から深さ約50bを施工するなど難易度が高い工事となる。中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)に委託している設計への技術協力業務は、技術情報などの提出、設計の確認、施工計画の作成、全体工事費の算出など。31年春の開業を目指して進める工事は約7年をかけて行う。
 なにわ筋線南海新難波分岐T及び千日前通シールドTは、鉄筋コンクリート構造の延長76・9b、幅員21・2〜30b、深さGLマイナス49〜51・9bの地下ラーメン構造物の開削工事、トンネル外径7・1b(発注時想定は合成セグメント)、延長319・7b(上り線150・1b、下り線169・6b)のシールド工事など。
 工事場所は大阪市浪速区湊町1丁目他。技術協力業務の履行期間は21年4月30日まで。
 なにわ筋線南海新難波駅部及びパークス通りシールドTは、地下ラーメン駅舎構造物開削工事として▽北東立坑(鉄筋コンクリート構造の延長34・2b、幅員23・7b、深さGLマイナス50・1〜63・8b)▽北西立坑(鉄筋コンクリート構造の延長31b、幅員38b、深さGLマイナス50・5〜マイナス63・9b)▽南東立坑(鉄筋コンクリート構造の延長34・2b、幅員23・7b、深さGLマイナス49・9〜64b)▽南西立坑(鉄筋コンクリート構造の延長34・2b、幅員23・7b、深さGLマイナス49・6〜63・7b)―を施工。
 駅部シールドトンネルは、トンネル外径9・6b(合成セグメント)、延長268・8m(上り線144・9b、下り線123・9b)、パークス通りシールドトンネルは、トンネル外径7・1b(RCおよび合成セグメント)、延長1450・8b(下り線718・9b、上り線731・9b)、南海新難波駅部は上下線別ホーム(有効長下り線185b、上り線181b)の予定。
 工事場所は大阪市浪速区難波中1丁目他。技術協力業務の履行期間は21年6月30日まで。

提供:建通新聞社