金沢市議会12月定例月議会は1日開会し、山野之義市長が提案説明を行い、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館で来年1月5日から、新たな企画展「金沢のチカラ・重層する建築文化」を開催することを明らかにした。
第3弾となる今回の企画展では、価値観や美意識を持った民力によって作られ、継承されてきた藩政期から現代までの金沢の建築文化を紹介。金沢のまちの成り立ちと現在の都市の骨格、歴史が重層した兼六園周辺文化の森、各時代の建築物を映像や写真で紹介するほか、模型も展示する。
市によると、展示模型は金沢21世紀美術館や鈴木大拙館を予定。会期は来年の東京オリンピック開催を見据え、9月12日までとし、金沢の建築文化を全国に発信していく考え。
旧野町小学校の校舎で整備を進めている価値創造拠点施設について、山野市長は「コロナ禍がもたらした社会変革やデジタル化が加速している現状を十分踏まえた上で、運営のあり方などについて、時勢に即して対応していく必要があると判断したことから、開設時期を来年夏に延期する」と説明。提案説明後の会見で、山田啓之経済局長は開設は8月ごろとの見通しを示した。当初は来春を予定していた。