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建通新聞社(神奈川)
2020/12/04

【神奈川】座間市 水道事業経営戦略を策定へ

 座間市は、水道事業経営戦略を策定する。計画期間は2021〜30年度の10年間。主な計画として、約80億円を投資し、第1配水場再編成や老朽管敷設替えを実施する。
 市では独自に水道事業を行っており、19年度末時点での水道施設は、水源8カ所、送水施設2カ所、配水場3カ所、管路延長は約336`。将来にわたって安定的に事業を継続していくため、中長期的な視野に立った経営戦略を策定し、経営基盤の強化を図る。
 将来的に水道施設・管路の健全性を維持していくためには、計画的な更新が必要とした。法定耐用年数を用いて更新した場合、今後40年間の更新費用を平均すると、毎年約15億円の費用が必要となる。
 今後の投資については、施設・設備の廃止・統合や民間の資金・ノウハウの活用(PPP/PFIなどの導入)を行う。施設・管路の更新に当たり、今後の水需要を踏まえ、ダウンサイジング(統廃合)やスペックダウン(性能の合理化)を実施。また、予定している第1配水場再編成工事などで民間資金の活用を検討する。
 計画期間中の重点事業は次の通り。
 ▽耐塩素菌対策施設設置工事―耐塩素性病原生物への対策として、第1配水場と第2配水場に紫外線処理施設を設置
 ▽老朽管敷設替え工事―管種、敷設年度を踏まえ、漏水の多い鉛製給水管の解消、耐震性の向上などの計画的な更新を実施し、管路の老朽化の抑制・耐震化を図る
 ▽第1配水場再編成工事―配水施設の耐震化をはじめ、四ツ谷配水管理所を第1配水場に機能移転し、4つの水源井戸から配水場に原水を送る中継地点としての役割、遠隔監視制御、配水管理機能を集約
 ▽基幹管路整備工事―水源井戸からの直接第1配水場に送る導水管の整備を進め、基幹管路の耐震化を図る
 ▽四ツ谷配水管理所中央監視機能増設工事―中央監視装置の更新と設備を増強。19年度から着工しており、21年度に竣工予定

提供:建通新聞社