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滋賀産業新聞
2020/12/07

【滋賀】県南部土木 葉山川の河川改修

 県南部土木事務所は、栗東市上鈎地先を流れる葉山川の河川改修工事を計画している。今月14日には、この施工計画検討の担当コンサルタントを決め、工事着手については24年度を目指す。
 施工計画検討となる対象範囲は、栗東市上鈎地先の県道六地蔵草津線に架かる葉山川橋より上流に向かって280b。天井川である葉山川の拡幅工事を行うが、市街地を流れる河川であるため、同事務所は工事ヤード等の制限があり綿密な改修の施工計画が必要としている。同検討業務の中では、断面接続部分をどのように進めていくか、対象範囲内に2本の橋が架かっているため、橋の架け替えが必要かなどの検討を行い、実施設計まで完了する考え。現段階では、場所により異なるが、現状の葉山川を2・5b掘り下げ、幅員5bを15bまで広げる予定で、同事務所は工事について、何工区かに分けて24年度から28年度までの5ヵ年での完成を見込んでいる。
 また、この河川改修に伴い、近く葉山川橋の架け替え工事を行う。まず左岸側の橋台を橋本土木工業(甲賀市)が21年6月をめどに進め、その後右岸側については21年7月頃から、上部工、取付道路などについては22年度以降に実施する。新しく架かる葉山川橋は、橋長19・6b×有効幅員7bで、上部工形式は単純プレテンション方式PC中空床版桁橋、下部工形式は逆T式橋台。なお、旧葉山川橋の撤去工事については、23年度に行う予定。
 葉山川は野洲川と草津川に挟まれた丘陵地の山地に源を発し、琵琶湖河口部に至る流路延長10・3q、流域面積23・27平方qの天井川。葉山川は、国道1号、東海道新幹線、JR琵琶湖線など重要交通幹線を横過する河川で、交通の利便性が高く、京阪神の生活圏でもあるため、流域は宅地開発が進み、多くの財産が集中していることから、一度洪水被害に見舞われると大きな被害が発生する。現在は、琵琶湖河口部から7・1qの区間は、暫定で改修が完成している。

提供:滋賀産業新聞