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建通新聞社(中部)
2020/12/07

【三重】東紀州5市町の「広域ごみ処理施設」基本構想まとまる

 尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の東紀州5市町が進める「広域ごみ処理施設」の整備について、一部事務組合設立準備会は基本構想を策定した。ごみ処理を広域化・集約化することで、施設整備の効率化を図ることなどが狙い。調査・計画に4年間、設計・建設に3年間を見込み、2028年度からの稼働を想定している。同構想に対してのパブリックコメントを今月31日まで募集している。
 基本構想では、エネルギー回収施設としての熱エネルギーの利用方法などを示す他、施設の運営方法として公設公営や公設・長期包括委託方式(運営を民間に委託)、PFI方式やDBO方式の手法を調査・検討する方針を掲げている。施設規模は1日当たり71d。建設地は尾鷲市営野球場(八浜真砂997ノ1、2560ノ7)。総面積は2万3161平方bで、中部電力と尾鷲市が所有している。
 概算の建設費は約71億円で、20年間の運営費を加えると約156億2000万円となる。この他、付帯工事費として野球場解体費に約1億0300万円、用地費に約2000万円、杭施工費に約1億円、搬入路整備に約1億0300万円などを見込む。
 21年3月の一部事務組合の設立、4月から組合業務を開始する。4月以降、建設用地の取得(または借地契約)、PFI導入可能性調査を含む基本計画の策定、測量・地質調査などに着手し、22年度中に事業者の選定、23年度に造成設計、24年度に造成工事と解体撤去工事、25年度から実施設計と施設の建設工事を進めていく。

提供:建通新聞社