トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2020/12/07

【千葉】実施設計の簡易公募公告/県県土整備部施設改修課/県文化会館を大規模改修/工事費に約120億円

 県県土整備部施設改修課は4日、「県文化会館大規模改修工事実施設計」の簡易公募型指名競争入札を公告した。応募調書資料の提出を28日まで受け付け、2021年2月18日に開札する。履行期限は22年5月31日。予定価格は事後公表。工事費に約120億円(消費税込み)を見込み、工期は約24か月を予定する。基本設計は千都建築設計事務所(千葉市美浜区真砂3―1―2)が担当した。実施設計費は9月補正予算で2億3000万円の債務負担行為を設定している。
 応募資格要件は、県の資格者名簿に建築関係建設コンサルタント業務として登載され、過去10年間に、配置予定技術者が元請けとして、劇場、音楽堂(舞台および客席があるものに限る)の新築、増築、改築または内装改修に係る基本設計または実施設計業務の経験がある者、など。
 業務の内容は▽バリアフリー化のための改修▽利用者の快適な環境づくりのための改修▽法令基準適合箇所の改修▽老朽化に伴う建物全般の内装改修および各種設備全般の改修――に係る実施設計。
 県文化会館(千葉市中央区市場町11―2)は、敷地面積が2万5329・67u。用途地域は第一種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)。
 建物規模はRC造(一部SRC造)地下2階地上3階建て延べ1万920・73u(建築面積7176・82u)。施設内容は、大ホール(4631u)が固定席1790席(うち車椅子用3席)、楽屋7室。小ホール(662u)は固定席252席、練習室5室。
 改修は@安全性の推進Aバリアフリー化の推進Bライフサイクルコストの低減C長寿命化の推進D利用者の快適な環境づくりE環境負荷の低減――を基本に実施する。
 内部改修では、必要諸室変更に伴うプランの変更、カフェの新設、バリアフリー改修に加え、大ホール舞台▽大ホール客席▽大ホールホワイエ▽小ホール舞台▽小ホール客席▽小ホールホワイエ▽楽屋関連室▽練習室関連室▽中央ロビー▽その他供用部――の改修を実施。バリアフリー改修では、エレベーター2基とスロープを設置。
 外部改修では屋根、外壁・軒天、外部建具の改修を実施する。また、外構は擁壁補修、東側駐車場再舗装、西口広場仕上げ補修、外階段補修、歩道整備、屋外配管改修、外灯設備の改修、北側庭園遊歩道舗装の一部拡幅などを予定する。
 工事は休館して実施。休館中は事務所を移転する。隣接する聖賢堂は大規模改修に併せ解体する予定。
 県文化会館は1965年10月に着工し、67年4月1日に開館した。当時の設計は大高正人氏(大高建築設計事務所)。施工は戸田建設。また、95年から96年にかけて大規模改修を実施している。施工は建築を戸田・松栄JV、電気設備を関電工、空調設備を東洋熱工業、衛生設備を大和設備工業が担当した。k_times_comをフォローしましょう
times