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北陸工業新聞社
2020/12/08

【新潟】現場で働く人の熱量伝える/写真家山崎エリナさんが出版記念/トークショー

 18年からインフラメンテナンス写真展を新潟などで開催している写真家の山崎エリナさんが6月に発売した小野組(胎内市)の建設現場をおさめた写真集「Civil Engineers 土木の肖像」の出版を記念したトークショーとサイン会がこのほど、新潟市中央区のジュンク堂書店で開かれた。
 この日は約20人が参加。あいさつに立った山崎さんは写真集に込めた思いについて「約1年を通して建設現場で働く人にスポットを当てて撮影させていただいた。現場の厳しさだけでなく、やりがいや働くことの素晴らしさ、人の魅力を感じてもらえれば」と語った。
 トークショーでは、制作側として小野組の小野貴史代表取締役社長と出版社グッドブックスの良本和恵編集長が参加した。小野社長は山崎さんに写真撮影を依頼した経緯について、「福島県にある寿建設の森崎英五朗社長にすごく良い写真集ができたと紹介されて読んだところ、とても感動し、すぐに山崎さんにお願いした」と説明。撮影にあたっては、「自由に現場に入ってもらい、働く人の熱量を伝えるため、望遠レンズをつけずに間近で撮影していた」と述べた。
 良本編集長は「人に迫っていく目線や被写体になった方の働く姿勢など、山崎さんでなければ表現できないものになっている」と魅力を語った。
 引き続き、被写体側として小野組の村山和衛氏、近雄二氏、齋藤悠理さんが参加。写真への思いについてそれぞれが「完成した写真集を家族に見せることで、普段の仕事内容を理解してもらうことができた」と話した。
 最後に山崎さんは「これからも写真や動画で建設業の魅力、人の魅力を発信していきたい」と力を込めた。
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 やまさき・えりな 神戸市出身。1995年渡仏。19年に発売した橋梁、トンネル、道路のメンテナンス現場を撮影した写真集「インフラメンテナンス〜日本列島365日、道路はこうして守られている」は、インフラメンテナンス大賞優秀賞を受賞した。

hokuriku