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建通新聞社(東京)
2020/12/09

【東京】都 都市3Dマップ実装へ産学官WG設立

 東京都は、「都市の3Dデジタルマップの実装に向けた産学官ワーキンググループ」を立ち上げた。都が整備すべき3Dデジタルマップの仕様について検討するとともに、民間活力の活用など、効率的かつ効果的な3次元データの収集スキームや管理体制、活用内容などを協議する。2021年3月までに会合を4回開き、成果報告書をまとめる。
 都は、ICTなどの情報技術を活用し、蓄積されたさまざまなデータを使うことで、都市づくりのDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出す「スマート東京」の実現を目指している。
 これに向け、建物や道路などを仮想空間上に再現する都市の「デジタルツイン」の基盤となる、都市の3Dデジタルマップの作成に取り組む。
 都市の3Dデジタルマップとは、地形や道路などの2次元の地理情報の上に建物や地物などの3次元の情報を組み込んだもの。都市の3Dデジタルマップを構築することで、さまざまな調査・分析、政策検討ツールとして地図を進化させる。合わせて、AI(人工知能)、IoT、自動運転、環境技術をはじめとした技術革新や各種ビッグデータと連携させることで、移動・物流、防災、まちづくり、ウェルネス、エネルギーなど多様な領域のDXにつなげる。
 今回設立したワーキンググループでは、3Dデジタルマップの実装に向けて▽全体構造▽データ公開の仕組み▽データ提供・利用ルール▽ユースケース▽システム仕様▽整備・更新スキーム▽持続的な更新の仕組み▽データ仕様▽データ取得スキーム―などを検討する。国内・海外の事例収集や民間企業へのアンケート調査なども行い、システムの構築から運用までのロードマップを示す。

提供:建通新聞社