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　国立大学法人金沢大学の山崎光悦学長と東証一部上場の大手化学品メーカーのダイセル（大阪市）の小河義美代表取締役社長は８日、文部科学省で記者会見を開き、金沢市角間町の同大学角間キャンパス２期地区において計画中の産学連携拠点施設について、同社の出資金を活用した、バイオマスのオープンイノベーション拠点「新産学協働研究所」（仮称）にすると発表した。来春の着工、２２年秋の完成を見込む。
　金大と同社ではこれまでセルロース分野を中心に共同研究開発や人材交流に取り組んでおり、新たな研究所では林業、農業、水産業の産品や副産物、廃棄物といった資源を化学変換プロセスにより、各種バイオマス新素材へ変換する研究に乗り出す。
　同社の資金提供により建設される研究所は、同大の自然科学３号館の西側に増築される。建設規模がＳＲＣ造７階建て延べ７７００平方メートル。設計は内藤建築事務所（名古屋事務所）が担当。
　民間資金活用の産学連携拠点施設としては国立大学最大規模となる。