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建通新聞社(中部)
2020/12/09

【岐阜】高山市の学校給食センター 4センターを統合

 高山市は、公設地方卸売市場の跡地に建設を予定している高山センター内に、清見、一之宮、久々野の学校給食センターを統合する方針案を12月議会定例会に示した。承認されれば、PTAや住民意見などを反映して集約し、2021年3月に方針として決定する。これに伴い清見センターが配給している荘川小学校と荘川中学校に関しては、統合する義務教育学校内に新たなセンターを新設して対応する。統合後の各センターの跡地活用については今のところ未定だ。
 現在高山市内には、学校給食センター(三福寺町495)を中心に、清見センター(清見町牧ケ洞3760ノ2)や一之宮センター(一之宮町1122)、久々野センター(久々野町無数河785ノ3)、 本郷センター(上宝町本郷550)と五つの給食センターが小中学校に給食を配給している。
 このうちメインの給食センターの施設が1980年に完成し39年が経過しているため老朽化が進み、建物や設備の劣化が課題となり、卸売市場を解体した跡地に新高山給食センターとして整備する計画があり、本郷センターを除いた四つのセンターを統合する方針案を示した。
 また清見センターでは、荘川小(荘川町新渕130)と荘川中(荘川町猿丸27)へ配給しているが、高山センターに機能移転した場合、国が定める調理後2時間以内に喫食するという基準を満たせなくなるため同小、中学の統合に合わせて給食センターを庄川小の敷地内に新設する方針だ。
 新センターの整備スケジュールは、2022年度に基本・実施設計をまとめる。工事は新市場の建て替え整備状況を見ながら23年度に発注される予定だ。現段階で想定している概要を見ると、敷地規模は、卸売市場(問屋6)を解体した跡地の約7000平方b。その敷地の約2600平方bを建築用地に充てる。総事業費は概算で27億5000万円。

  =義務教育学校は荘川小改造で方針=

  市は、義務教育学校整備に関しての整備方針案も示している。荘川小学校を改造し長寿命化するとともに、中学校機能を増設する。20年度内には給食センターなどの複合化も含めた方針として3月までにまとめる。21年度に、小学校の耐力度調査を委託するとともに、全体のイメージを示す考えだ。
 当初、新たな学校を整備する案もあったが、新施設を建設するのではなく荘川小学校をベースに改造し、給食センターの他、保育園や福祉センターなどの施設も複合化することを視野に入れた内容を検討している。
 荘川小の校舎の規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ約2000平方b。現段階では、中学校機能に対応するためには、同校舎のみの対応は難しいとし、増築することも視野に検討する。その他の複合施設のイメージは今のところ未定だ。
 20年度の整備方針決定後の想定スケジュールは、21年度に既存校舎の耐力度調査、22年度に設計、23〜24年度の2カ年で整備(校舎、屋内運動場など)、25年度の供用開始となっている。概算の総事業費は、12億4000万円となっている。

提供:建通新聞社