トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2020/12/10

【滋賀】県東近江土木 雨降野今在家八日市線の道路改築

 県東近江土木事務所は、地元が永年悲願としてきた築85年が経過する愛知川橋梁「御河辺橋(みかべばし、橋長327b)」の架け替えを含む県道雨降野今在家八日市線(東近江市中岸本町他)の道路改築事業の実施に向け、道路予備設計(A)(L2・6q、本線L1・96q、平面交差点予備設計5ヵ所を含む)を発注した。12月1日に開札、中央コンサルタンツ且賀事務所(大津市)が落札し、来年11月8日までを期間に業務を進める。
 同路線の整備に向けては、17年12月20日に八日市商工会議所(村潔会頭)が呼びかけ、東近江市商工会、関係地区のまちづくり協議会・自治連合会・自治会・道路利用企業の代表、市議会議員ら32名が出席して意見交換会を開催。早期整備実現に向けた熱き思いの相次ぐ発言に、即日『県道雨降野今在家八日市線(御河辺橋)整備促進連絡会』の組織化を決定し、18年2月14日に早速、知事・県議会への要望活動を展開。
 長年、前進が見られなかった状況に、経済団体が主体的に関わり、官民並びに地元が一体、総力を結集して活動を推し進めた結果、18年3月に策定された県道路整備アクションプログラム2018で「事業化検討路線」から「前期(〜22年度)着手」に格上げされた。
 県東近江土木事務所では、18年9月補正で『概略設計』予算を確保し発注。19年度に延長約2q×3つのルート案を作成し、地元と協議を重ね、次のステップへと速やかに進めるよう19年度9月補正(債務負担行為)で地形測量の予算を確保、概ねのルートで地元との合意を得て今年3月24日に開札した入札で落札した株註測量設計事務所(大津市)が業務を推進し、今回の予備設計(A)の発注に至った。
 今後、予備設計(A)に続いては、順調に行けば21年度以降、路線測量→予備設計(B)・橋梁予備設計→詳細設計→用地測量→用地買収→着工へと進んで行く。
 県道雨降野今在家八日市線は、東近江市の基幹道路として産業・経済の発展に大きく寄与し、生活道路としても湖東・愛東地域と八日市地域を結ぶ生活道路として重要な役割を担ってきた。
 しかし、御河辺橋は老朽化から05年(平成17年)より重荷制限がかかり車道部5・4b、歩道部1・5bと幅が狭く、また、中岸本町内でも狭隘から交通事故が多発、更には発生が危惧される大規模災害による通行遮断の可能性も大きく、地元経済界及び地域住民にとって早期整備は『永年の悲願』となっている。
 アクションプログラムでの位置付けから概略設計〜地形測量〜予備設計へと、順調に歩みを進めているが、着工への道のりは長く、更なるスピードアップが期待される。

提供:滋賀産業新聞