トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北海道建設新聞社
2020/12/10

【北海道】5段階で吹雪の視界情報 寒地土研がサイト開設

 寒地土木研究所は、道内のエリアごとの吹雪による視界状況を5段階に分けて知らせる「吹雪の視界情報」ポータルサイトを開設した。電子メールによる配信も開始し、パソコンやスマートフォンで利用できる。著しい視界不良を予測した場合はツイッターでも情報を発信する。

 サイトは道内を221エリアに区分。ライブカメラの画像や気象庁が提供する気象データなどを基に吹雪時の視程を「良好」「やや不良」「不良」「かなり不良」「著しい視程障害」の5段階に色分けして表示する。

 最大で24時間先まで予測し、利用者が投稿した写真などで現場の状況も確認できる。現況情報は30分ごと、予測情報は3時間ごとに更新され、スマホ専用サイトでは位置情報を使って周辺地域の視界情報も確かめられる。

 2019年度シーズンの平均アクセス数は1日約3000件。最大アクセス数は、釧路市で4時間に10cm以上の積雪を観測した1月30日で、約1万3500件に上った。

 寒地土研道路研究グループ雪氷チームの万直樹上席研究員は「遠出をする際、サイトを事前に確認していれば吹雪災害を回避できるかもしれないので、利用してほしい」と呼び掛けている。

 サービスの提供は21年4月上旬までの予定。また、道路上の吹雪状況を登録するボランティアの「北の道サポーター」を募集している。