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建通新聞社(東京)
2020/12/11

【東京】都 旧浄水場用地にスーパー堤防検討

 東京都は、荒川区が取得する予定の旧南千住浄水場用地について、スーパー堤防の事業化に向けて区と検討することを明らかにした。12月9日の第4回都議会定例会で、慶野信一氏(都議会公明党)の一般質問に中島高志建設局長が答弁した。また、同日の一般質問では、都営住宅の建て替えに併せて国土交通省が実施している荒川への高規格堤防の整備の進捗(しんちょく)について、29年度に地区全体が完成することを榎本雅人住宅政策本部長が報告した。
 隅田川沿いに位置する旧南千住浄水場用地(荒川区南千住6ノ39ノ19、面積約1・8f)は、水道局が1997年に工業用水道事業を廃止したことにより、売却することになっている。これを受けて荒川区は、都から取得した上で、都市計画公園として整備する意向を示している。中島局長は、「荒川区はスーパー堤防の整備にも積極的に協力する方針であると聞いている。今後、区とスーパー堤防の事業化に向けた検討を行う」と述べた。
 隅田川のスーパー堤防整備の推進について問われた中島局長は、「西尾久3丁目地区など、これまでに6地区が完成し、堤防延長の約5割がスーパー堤防となっている」と説明。加えて、上流の西尾久6丁目地区では、区立あらかわ遊園の拡張に併せて新たなスーパー堤防を整備するための盛土工事に本年度から着手した。2022年度の堤防完成を目指しているという。
 荒川では、足立区新田1丁目では、都営住宅の建て替えと併せて国土交通省が高規格堤防の整備を一体的に実施する工事が17年度から進んでいる。この進捗について問われた榎本住宅政策本部長は、「都営住宅の完成は26年度、高規格堤防を含めた地区全体の完成は29年度の完成を目指して進めている」との状況を報告した。

提供:建通新聞社