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建通新聞社(神奈川)
2020/12/11

【神奈川】県鉄道輸送力増強促進会議 20年度要望を決定

 神奈川県鉄道輸送力増強促進会議(会長・黒岩祐治神奈川県知事)は、鉄道事業者に対する要望194項目を決定した。このうち、相模大野駅東口のバリアフリー化(小田急電鉄)や、西谷駅のバリアフリー化(相模鉄道)などを新たな要望とした。鉄道事業者からの回答は2021年2月以降となる見通し。
 同会議は、神奈川県と県内33市町村、経済団体(県商工会議所連合会、県商工会連合会)で構成。要望書では国に対し、交通政策審議会答申(16年4月)でプロジェクトに位置付けられた路線の整備や、新設路線の整備、既存路線への新駅設置などの早期実現に向け、新たな補助制度の創設などを訴えている。
 鉄道事業者に対する要望の新規項目のうち、相模大野駅東口のバリアフリー化は、エレベーターなどの施設が未整備となっている現状を踏まえたもの。地域から施設整備を求める声が寄せられているとし、駅利用者が安全で快適に利用してもらう上でも必要だとしている。
 西谷駅のバリアフリー化は、駅舎南側を対象としている。相鉄・JR直通線が19年11月30日に開通し、相鉄・東急直通線も22年度下期に開業する予定で、同駅は拠点駅として重要な役割を担うことが期待されている。
 新規の要望項目ではこの他、▽鎌倉駅行電車の増発(JR東日本、横須賀線)▽長谷駅の移動経路について(江ノ島電鉄)▽腰越駅及び七里ヶ浜駅の車いす用のリフトの運用時間(江ノ島電鉄)を盛った。
 また、継続項目としては、新松田駅の周辺整備に関する事業協力(小田急電鉄)、新横浜駅と小田原駅間の寒川町倉見地区への新駅設置(JR東海、東海道新幹線)、藤沢駅から大船駅間の新駅設置(JR東日本、東海道本線)などを挙げている。

提供:建通新聞社