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建設経済新聞社
2020/12/10

【京都】事前協議の足立病院施設整備事業 S造6階建、延3550u規模 京都市景観審査会で審議

 12月8日に開催された京都市の令和2年度第1回景観審査会で審議された事前協議の足立病院施設整備事業(新館棟・旧館棟建替)について、主な内容をまとめた。
 足立病院施設整備事業(新館棟・旧館棟建替)は、医療法人財団足立病院(理事長畑山博氏、京都市中京区東洞院通二条下る鍵屋町448)が同地の足立病院を現在地から東側隣接地に移転新築するもの。東側に新館を建設後、機能を移転し、その後、本館(旧館)の建替え(増改築)を行う。
 旧市街地美観地区内において、15m第4種高度地区の高さ限度を超える病院(高さ22・90m(パラペット先端))を新築する。
 外来駐車場の間之町パーキングの敷地885・73uにS造6階建(地下1階あり)、延3550・81u(建築面積712・73u)の病院(産婦人科)を新築。地下1階に受水槽、1階に受付・事務室、待合室、診察室、処置室、事務室等、2階に分娩室・手術室、ナースステーション、分娩室・LDR(計9床)、新生児室、3階に入院室、ナースステーション、入院室11室、新生児室、洗濯室、4階に入院室、ナースステーション、入院室14室、5階に入院室、ナースステーション、医局、入院室11室、医局・当直室、会議室、6階に入院室、厨房・食堂、入院室3室、機械室を収容する。
 京都市ハザードマップによる鴨川等の氾濫時の浸水範囲に含まれるため、水害時の水没を避け、居室を地下階に設けない計画とする。3階・5階・屋上階に一時避難用バルコニーやテラスを設ける。
 外壁色はベージュを中心にアースカラーを基調とする。3階より上部は外壁を後退し、圧迫感を軽減する。
 本館(旧館)はRC造地下1階地上6階建、延3836・01u(建築面積687・88u)。敷地面積は1071・12u。
 本館(旧館)は、東側6階の既存不適格部分を減築し、西側建物を建替えることで耐震化を図る計画。
 整備後は小児科、バースハウス(産後院)、女性専用健診センター、地域交流スペースを配置する。
 2階部分に乳がん検診の検査が可能な検査室の整備など女性専用の健診センターを整備するとともに、地域と共用する多目的活動スペースを配置する。
 新館新築と本館(旧館)増改築の計画は、第1期〜第4期で計画。第1期の新館準備期間の2021年(令和3年)3月までで、新館敷地整備及び新館建築設計・西館(シンフォニア御池1等)不妊外来用待合室整備を行う。
 第2期は新館建築工事の2021年(令和3年)3月〜2022年(令和4年)3月、第3期は旧館増改築工事の2021年(令和3年)4月〜2022年(令和4年)3月、第4期は旧館増改築工事完成の2022年(令和4年)4月以降。
 なお2022年(令和4年)3月に旧館の機能を新館に移転する予定。