トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2020/12/11

【高知】措置必要な橋梁、半数以上で修繕に着手

 高知県道路メンテナンス会議(会長・平岩洋三土佐国道事務所長)の2020年度第1回会合では、1巡目の点検で早期措置段階のV判定、緊急措置段階のW判定となった橋梁、トンネルの修繕などの実施状況を各管理者が説明し、措置が必要な施設の半数以上で着手済みと報告した。また19年度の点検結果や19〜23年度の2巡目点検計画なども報告し、国、県や市町村間との情報共有を図った。
 報告によると、14〜18年度の1巡目点検で措置が必要なVまたはW判定となった1758橋のうち、943橋で措置に着手、380橋ですでに完了した。トンネルでは措置が必要な107施設のうち、86施設で措置に着手、62施設で完了した。いずれも国や県と比べ市町村管理の進捗が低い傾向にある。
 一方、2巡目の初年度となった19年度は県内にある1万3683橋のうち、15%に当たる2079橋で点検を実施。内訳は健全のT判定が30・1%(625橋)、予防保全段階のU判定が60・2%(1251橋)、早期措置段階のV判定が9・4%(196橋)、緊急措置段階のW段階が0・3%(7橋)となった。2巡目の点検計画では、道路橋が19年度から2079→3368→3273→2894→2069。トンネルが57→91→77→101→87。道路付属物などが76→18→167→72→55の順で実施するとしている。
 また、市町村の人不足、技術力不足を補うため、市町村が実施する点検・診断の発注業務を都道府県など(高知県は高知県建設技術公社)が受委託する「地域一括発注」は、20年度に土佐清水市、香南市、東洋町、大豊町、いの町、越知町、四万十町、仁淀川町、中土佐町、日高村で実施する。
提供:建通新聞社