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　県病院局は11日、「（仮称）県総合救急災害医療センター」の建築工事、電気設備工事、空調設備工事、衛生設備工事の４件について総合評価方式の一般競争入札を公告した。工事は２者または３者による共同施工方式。14日から１月５日まで入札参加申請および協定書の提出を受け付ける。開札は建築が２月26日、各設備が３月17日。工期は２０２３年３月24日まで。予定価格、調査基準価格は事後公表。事業費は９月補正予算で２１４億３３００万円の４か年継続費（20〜23年度）を設定している。
　建設場所は千葉市豊砂地先で、現・精神科医療センターの隣接地。建物は本館、防災棟、院内保育所、公用車車庫で構成。規模は、本館がＳＲＣ造一部Ｓ造４階（塔屋２階）建て延べ２万１３１５�u、防災棟がＲＣ造平屋建て延べ３２６�u、院内保育所がＲＣ造平屋建て延べ１８９�u、公用車車庫がＳ造平屋建て延べ２４２�u。ほかにＲＣ造平屋建て延べ42�uのごみ置き場。設計は梓設計（東京都大田区羽田旭町10―11）が担当した。
　建築工事の入札参加資格要件は、共同企業体の代表者が、過去15年間にＲＣ造、ＳＲＣ造またはＳ造で、１棟の延べ面積が１万６００�u以上の病院の新築、増築または改築に係る建築一式工事（増築または改築の場合にあっては、増築または改築に係る部分の延べ面積が１万６００�u以上）を元請けとして施工した実績など。３者で構成する場合は、代表者を除く２者のうち１者について、ほぼ同様の実績を求める。
　構成員に必要な資格は、特定建設業の許可を受けてから３年以上の営業実績があり、建築一式工事に係る経営事項審査の総合評定値が１００７点以上、など。
　設備工事では、各業種において建築工事と同様の実績を求める。構成員の資格要件は、電気設備が電気工事に係る経営事項審査の総合評定値８４３点以上、空調設備と衛生設備は、管工事の格付けＡ等級など。
　同事業は、身体と精神の疾患を併発した救急患者の受け入れ態勢の向上や、災害時の包括的な医療支援の提供を目的に、老朽化・狭あい化が進む県救急医療センター（千葉市美浜区磯辺３―32―１）と県精神科医療センター（千葉市美浜区豊砂５）を「（仮称）千葉県総合救急災害医療センター」として統合し、併せて精神保健福祉センターを同一敷地内に整備する。
　病床数は一般１００床（一般68床、ＩＣＵ12床、ＨＣＵ20床）、精神50床（隔離室・保護室16床、後期病床34床）の計１５０床。
　救急医療センターと精神科医療センターの一体的整備により、身体・精神科合併救急患者に迅速かつ適切な医療を提供するとともに、防災棟やヘリポートの整備により迅速な搬送を実現。
　また、精神保健福祉センターとの連携により、隙間のない精神保健福祉サービスを提供する。