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北陸工業新聞社
2020/12/14

【富山】「瀬淵の再生」など追加/神通川環境整備残費24億/北陸整備局

 北陸地方整備局は、神通川総合水系環境整備事業について2021年度以降に残事業費24億5430万円を投じ、自然再生整備に取り組む。このほど開かれた事業評価監視委員会で事業継続が認められた。
 同事業では、サクラマスなど多様な動植物が生息・生育・繁殖する基盤となる神通川の環境改善を図ることを目的に、サクラマスの成魚の多くが産卵前の夏場を過ごす神通川中流部において隠れ場や幼魚の生息場を整備してきた。この結果、魚種が増加した一方、サクラマスの漁獲量は横ばいのままだ。
 このため、サクラマスの主要な産卵場と考えられる神通川の上流部や井田川、熊野川などで隠れ場8カ所、幼魚の生息場4カ所を追加、新たに瀬淵の再生2カ所も実施する。事業完了期間を23年度から47年度に延長し、事業費は19億3000万円から42億8000万円に増額となった。事業進捗率は20年度末で42・7%となる。
 残事業費のうち残工事費は12億5000万円で、内訳は隠れ場の整備1060メートルが6億3600万円、幼魚の生息場が910メートルに1億8200万円、瀬淵の再生が4億3200万円。ほかにモニタリングを含む間接経費が7億1180万円、工事諸費が4億9250万円が含まれる。維持管理費は1億1320万円となっている。

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