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建通新聞社四国
2020/12/14

【徳島】県教委 国府支援学校を再整備へ

 徳島県教育委員会は特別支援学校の機能強化によるダイバーシティとくしまの実現に向け、国府支援学校(徳島市国府町)の再整備を計画しており、11月補正予算案に限度額3億5500万円の債務負担行為(21〜22年度)を設定した上で事業費3950万円を計上した。本年度から基本・実施設計へ着手する考えだ。
 同校は、児童生徒数の増加に伴い校舎の狭隘(きょうあい)化の進行と経年劣化に伴う老朽化が進行しており、本年度に設置した「新しい時代の特別支援学校の在り方検討委員会」でも早急な教育環境の改善が求められている。このため、みなと高等学園(小松島市中田町)に続く「ダイバーシティの先導モデル」として、国が来春にも策定する設置基準に即応した教育内容や環境の充実を図るとともに、ふらっとKOKUFU(県社会福祉事業団が整備中)や隣接する障害児入所施設「未来」と農業分野の連携を行う農作業施設の整備をはじめ、和太鼓、ボッチャなど児童生徒の生涯学習につながる多目的活動室、体育館、ICTを活用したオンラインルームなどを整備する。この他、災害発生時の障がい者等への支援ができる避難所機能も持たせるよう、寄宿舎の機能強化も図ることにしている。
 事業所管は特別支援教育課。設計業務の委託については今後県土整備部営繕課と調整しながら選定方法を決める考え。具体的な施設の規模は今のところ流動的としている。
 既設の建物は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1431平方bの校舎棟(1973年度建築)、同造2階建て延べ1728平方bの校舎棟(同年建築)、同造3階建て延べ1332平方bの校舎等(同年建築)、同造3階建て延べ2209平方bの校舎棟(83年度建築)、同造2階建て延べ243平方bの校舎棟(98年建築)、鉄骨造3階建て延べ305平方bの校舎棟(2010年度建築)、鉄筋コンクリート造2階建て延べ1967平方bの寄宿舎(1974年度建築)、同造2階建て延べ1345平方bの体育館―など。敷地内に十分なヤードがないため、再整備に当たっては、複数年にまたがりスクラップ&ビルドしていく見通しだ。
提供:建通新聞社