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日刊建設工業新聞
2020/12/15

【鳥取】受注者・検査員向け/「工事検査Q&A」を作成へ/評価基準の「見える化」

 県建設工事等入札契約審議会(会長・谷口朋代鳥大大学院工学研究科教授)が11日、県庁で開かれ、県工事検査課は「工事検査Q&A」を年度末までに作成し、評価基準を明確化する取り組みを説明した。
 今年10月、工事成績に対する不服申し立てを審議した際、入契審側が付言事項を同課に伝えていた対応。
 工事成績評定で検査員によって評価項目の適用に差があり、入契審は各検査員の認識を統一する仕組みを求めていた。
 同課は検査員の主観的な評価とならないよう「工事検査Q&A」を工事検査員向けに作成。具体的な検査事例を盛り込んで評価基準の「見える化」を進めたいと、改善案を示した。
 Q&Aは検査の視点を明確にし、各検査員の評定にブレをなくするために活用。併せて受注者側の過度な書類づくりや不必要な説明請求を抑止するため、「受注者向け工事検査Q&A」も策定する。
 同課の林親生課長は「検査技術を蓄積し、同じような問題が起きないようQ&Aで文字に残す」と説明。過去にあった類似工事の評定は「工事検査結果データベース」によって同種工事の詳細や経緯を簡単に参照できるよう運用し、検査員間で評価方法に差異が生じないよう改める。

日刊建設工業新聞