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滋賀産業新聞
2020/12/16

【滋賀】大津市 庁舎整備の新基本構想策定へ

 建て替えが検討されている大津市役所庁舎(御陵町)について、大津市は4案の整備パターンで検討を進めてきたが、これまでのパターンにとらわれない、新しい「庁舎整備の基本構想」を21年度から策定する。コロナ禍を踏まえた感染防止対策や新しい生活様式も考慮しながら、庁舎規模や整備手法など検討。中消防署の移転新築の進捗状況を見極めて、21年度からの中期財政フレームとの整合を図りながら、基本構想を策定する方針だ。
 検討されてきた整備案は、@本館を免震改修(免震レトロフィット)し、別館を現地での建替え案と、A本館を免震改修し、別館を隣接する国有地で建替える案、B本館の免震改修を止めて、別館と一体化して別館跡地に新庁舎を建替える案、C本館の免震改修を止めて、別館と一体化して国有地に新庁舎を建替える案の計4案。
 建て替えが検討されている大津市役所庁舎別館(御陵町)に併設されている中消防署については、同市皇子が丘3丁目に位置する「びわこ競艇場の駐車場」の移転する方針を明らかにしており、対象となる駐車場は、面積1万2804・72平方bあり、そのなかの約2600平方bを約4億円で購入する予定。それを受けて滋賀県では、びわこ競艇場の駐車場が満車時の対応策として、旧第3スタンド、管理棟等を解体して駐車台数の確保も検討している。解体が検討されている対象施設の施設概要は、旧第3スタンド(71年に建築)RC造地下1階4階建、延3617平方b、旧第3投票所(68年建築)S造平屋建、294平方b。旧管理棟(74年建築)RC造3階建、延1762平方b、第2管理棟(79年建築)S造2階建、延289平方b―。
 今後のスケジュールとしては、今年度はコロナ対策・対応で遅れており、21年度から協議や検討が進められていく見通しで、建替えにあたっては、市有施設の面積と将来コストを15%削減するとの同市の方針と整合するため、他の市有施設の活用も視野に入れて検討を進める。他の市有施設を活用する場合の候補地の選定等も取り掛かっていく。

提供:滋賀産業新聞