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西日本建設新聞社
2020/12/17

【熊本】現地測量を本格開始 蘇陽五ヶ瀬道路と大津熊本道路(合志〜熊本)

 県内で今年度に新規事業化された九州中央自動車道・蘇陽五ヶ瀬道路と中九州横断道路・大津熊本道路(合志〜熊本)の現地測量が本格化する。いずれも国土交通省が整備する自動車専用道路で、事業費約320億円(蘇陽五ヶ瀬道路)と約530億円(大津熊本道路合志〜熊本)を見込む大型プロジェクト。5日と12日には、沿線地域でそれぞれ中心杭打ち式があり、坂本哲志内閣府特命担当大臣、村山一弥九州地方整備局長、蒲島郁夫県知事らが出席して事業の始まりを喜んだ。
 蘇陽五ヶ瀬道路は、熊本と宮崎の県境を跨ぐ延長7・9`の2車線道路。区間内に蘇陽ICと五ヶ瀬西ICを設置し、事業中の五ヶ瀬高千穂道路の五ヶ瀬東ICとつなぐ(ICはいずれも仮称)。熊本県側(蘇陽区間)は蘇陽ICから約4`を計画しており、このうちトンネル1カ所(約400b)と橋梁2カ所(約230b、約50b)を予定している。
 一方、大津熊本道路(合志〜熊本)は、合志市上庄と熊本市北区大鳥居町の九州縦貫道を結ぶ9・1`の4車線道路で、県道住吉熊本線と接続する合志IC、国道387号と接続する西合志ICを置き、縦貫道には熊本北JCTを整備する。盛土を中心とした土工を進め、構造物は橋梁(本線橋)4カ所(約70b、約80b、約70b、約150b)を計画している。
 測量では、地形などを確認して道路の中心線などを決定する。業務は、蘇陽五ヶ瀬道路(蘇陽区間)を興和測量設計、大津熊本道路(合志〜熊本)は合志地区をワコー、西合志地区を東和測量設計、熊本北地区を大進コンサルタントが担当。年度内にも完了させ、来年度の予備設計に備える。
 式典は、5日に山都町役場蘇陽支所で、12日に合志市総合センター「ヴィーブル」で開かれ、地元選出の国会議員、沿線自治体の首長や議会議員、住民代表者らも出席。道路計画線の中心を示す目安杭を掛矢で打ち込んだ。
 村山局長は「地域の協力を頂きながら一日も早い工事着手、供用開始に向けて頑張っていきたい」と挨拶。蒲島知事は「九州全体の防災力向上を図るには、大規模災害時等に九州の隣接県に対する速やかな支援・受援を可能にする幹線道路ネットワークの早期整備が必要不可欠」と強調した。
 坂本大臣は「九州中央自動車道と中九州横断道路の両道路が完成すれば、相乗効果で九州の中央の拠点として熊本が発展するのは間違いない」と述べた。

提供:西日本建設新聞社
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