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建通新聞社
2020/12/22

【東京】都 境川の第三調節池、基本設計を公告

 東京都は、境川中流第三調節池(仮称)の整備に向けた基本設計に着手する。境川で現在工事を進めている調節池2施設に続いて、3施設目の調節池として容量約5万立方bを整備する。これに向け、財務局が実績評価型総合評価方式の希望制指名競争入札による業務委託手続きを始めた。12月25日まで希望申請を受け付け、2021年2月15日に委託先を決める。履行期限は22年2月まで。
 境川は、神奈川県相模原市緑区の城山湖付近から、都と神奈川県の都県境を南して相模湾に注ぐ、延長約5`、流域面積約211平方`の二級河川。
 このうち、都が管理する区間は鶴瀬橋〜根岸橋の約10・5`。境川水系河川整備計画で、東京都管理区間に約76万立方bの調節池を建設する方針を定めている。川沿いに調節池を分散して設置することで、1時間65_降雨に対応する。
 中流ではすでに、境川金森調節池(貯留量15万1000立方b)と境川木曽東調節池(同4万9000立方b)の2施設を建設中。続いて、新たに境川中流第三調節池を設置する。
 境川中流第三調節池は、境川が都県境の町田市木曽西二丁目地内と神奈川県相模原市中央区淵野辺本町五丁目地内のうち、敷地面積約3700平方bで計画。容量は約5万立方bとなる。
 基本設計委託には実績評価型の総合評価方式を採用する。類似業務の実績など技術的な要素も考慮して落札者を決定することで、品質の確保と優良な事業者の受注機会の創出につなげる考えだ。
 建設局は、多発・激甚化する豪雨災害に備えるため、約150万立方b分の調節池の整備を30年度までに事業化することを目指している。対象は▽石神井川▽野川▽目黒川▽仙川▽呑川▽境川▽神田川▽渋谷川・古川―の8河川。
 このうち、20年度に基本設計に着手するのは、境川中流第三調節池に加えて、石神井川の石神井川上流第一調節池の2施設。石神井川上流第一調節池の基本設計は11月に建設技術研究所(中央区)に委託し、業務を開始した。

提供:建通新聞社