高知県林業振興・環境部は、佐川町加茂に建設する新たな管理型産業廃棄物最終処分場の実施設計業務を八千代エンジニヤリング高知事務所(高知市)に委託した。履行期間は2021年3月31日まで。処分場施設本体の着工は21年度後半に予定しており、整備・運営主体のエコサイクル高知が発注する。
施設は、埋立処分場、管理棟、浸出水処理施設、防災調整池で構成。埋立廃棄物容量は約17・2万立方b、埋め立て面積は約2fで、埋め立て期間は20年間を想定している。構造は被覆型、放流形式は無放流、貯留構造物は掘り込み式(土羽構造)、遮水構造は表面遮水工となる。
今回の業務では、埋め立て地などの造成、遮水設備、雨水など集排水設備、浸出水集排水設備、埋立ガス処理設備、道路、被覆施設、門・囲障など外構設備、防災設備、モニタリング設備、管理棟、その他管理設備、仮設構造物などの設計を行い規模の詳細をまとめ、概算工事費を算定する。
県では21年度当初予算見積もり概要として、県負担分9億8842万円を要望しており、エコサイクル高知の用地取得や工事に係る費用を負担する。
また、新処分場工事に先行し、12月補正予算案で工事用道路の斜面対策に向けた工事費など2億7260万円を計上しており、エコサイクル高知を支援する。エコサイクル高知では、工事の一般競争を1月下旬か2月上旬に公告する予定。工事内容は、新処分場への工事用道路として活用する鉱山専用道路のうち、延長約160bで落石が発生していることから、斜面を切土工などで掘削する。
提供:建通新聞社