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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/12/22

【群馬】苗ヶ島飯土井線の橋梁設計がまとまる



前橋市、伊勢崎市をまたぐ県道苗ヶ島飯土井線バイパス新設事業で、県伊勢崎土木事務所は神沢川を渡る橋梁の詳細設計をまとめた。上部工はプレテン式PC単純T桁で橋長24・3mとなる。一方、県前橋土木事務所は整備ルートを確定、境界立ち合いを終えた。2021年度は用地買収をスタートさせ、埋蔵文化財調査を経て、着工する。事業延長は約650m、同線南側の終点から北関東自動車道波志江スマートインターチェンジ(SIC)に向かう伊勢崎市道(伊)1−504号線に接続するルート。総事業費は約4・8億円を予定している。
同事業は、前橋市飯土井町にある国道17号との飯土井交差点を起点に、南へ向かい、前橋市と伊勢崎市の行政境を流れる神沢川を渡り、伊勢崎市道(伊)1−504号線に接続するバイパス整備。波志江SICへの接続性が向上することにより、周辺生活道路へ流入する通過交通の減少が見込まれる。前橋土木事務周と伊勢崎土木事務所が共同で事業を担当。前橋土木は道路詳細設計や用地関連業務を担当しており、伊勢崎土木が橋梁の詳細設計をまとめた。
19年度に走行性・安全性、農地分断抑制、生活環境配慮の3つの視点に特化したルート案をまとめた。その後、地元との調整を重ね、緩やかなカーブを描きながら、市道へ接続する走行性・安全性を重視するルートを採用、詳細設計に着手した。
事業延長は約650m。幅員を10・25mとし、片側に2・5mの歩道を備える。道路の両側には側溝を設置、GBXを採用するもよう。設計速度は時速60qとし、走行性を高め円滑な通行を確保する。詳細設計はオウギ工設(前橋市)が手掛けた。
このほど境界立ち合いが完了、21年度から用地買収が始まる。確保できた箇所から埋蔵文化財調査に取り組む。同地区の周辺に古墳があることから、当該地区の調査には時間が掛かるとの見解が示されている。工事着工は25年度までを目標としている。工事延長などから、全体の完了までには5〜6年を要する見通し。全体事業費は4・8億円としている。
神沢川を跨ぐ橋梁はプレストレストコンクリート橋で橋長24・3m、幅員10・25m、道路と同じく下流側に2・5mの歩道を設置する。上部工がプレテン式PC単純T桁。橋台は両岸ともに逆T式で、φ1200oの杭基礎を採用する。左岸に6本、右岸は8本を深さ約12m打ち込む。設計は高崎測量(高崎市)がまとめた。
工事発注の担当はこれから両事務所で調整する。道路部の施工は両市の行政境で区切り、各管内をそれぞれの土木事務所が担当することになりそう。橋梁の架設工事は詳細設計を担当した伊勢崎土木が実施する見通し。市道との接続部分も前橋市・伊勢崎市と協議し、発注の担当を決定するが、県が担当する可能性が高い。