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建通新聞社(中部)
2020/12/23

【三重】鈴鹿青少年センターと鈴鹿青少年の森 PFIを活用

 三重県は、鈴鹿市住吉町にある鈴鹿青少年センター(教育委員会所管)と鈴鹿青少年の森(県土整備部所管)の両施設の管理手法について、PPP/PFIなどの民間活力を導入するため、PFI法に基づく手続きに沿って、技術的支援を委ねるアドバイザリー委託の事業者選定手続きを12月中に公告する意向だ。2021年1月中に契約し、21年中の事業者選定・契約を目指す。12月10日に開かれた県議会常任委員会(教育委員会関係)で、県側が計画の進捗状況などを説明した。
 県では、民間活力導入に向けた検討に当たり、12月補正予算案でアドバイザリー業務委託の当該年度分として296万円を追加し、21年度に継続して行う同業務の経費の2200万円を債務負担行為として設定した。民間活力導入手法の考え方として、青少年センターはPFI法に基づく手法による修繕・運営事業方式、青少年の森は都市公園法に基づく公募設置管理許可制度(Park−PFI)による運営、また、利用料金の徴収権などの権限を付与するための指定管理者制度を併用する仕組みを県の案として示した。
 アドバイザリー契約後のスケジュールでは、4月に実施方針と要求水準書案を公表、6月に事業手法をPFI事業として選定した場合、7月に民間事業者公募を開始し、10月に優先交渉事業候補者を選定、12月に基本協定締結を目指す。
 青少年センターは、青少年の森内にある青少年教育施設。管理研修棟、宿泊サービス棟などで構成され、建物総延べ面積は6404平方b。1985年度に完成。青少年の森は、芝生広場、多目的グラウンドなどで構成。総面積51・3f。72年供用開始。
 青少年の森内では、日本フットボールリーグ所属のサッカークラブチーム「鈴鹿ポイントゲッターズ」(事務局・鈴鹿市)を運営するアンリミテッド(東京都港区)がホームサッカースタジアム建設を計画している。公園駐車場北側の谷部の土地(最大敷地5f)を県から借りて建設する。県、鈴鹿市、事業者が協議し10月に全体計画を公表し、21年夏ごろまでに工事着手し、22年9月の完成を目指している。県側もオープンに合わせて、一部区域でリニューアルオープンする方針を示した。

提供:建通新聞社