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建設経済新聞社
2020/12/23

【京都】向日が丘支援学校改築、宇治警察署改築 令和3年度当初予算案に実施設計費など要求

 京都府は、それぞれ改築する向日が丘支援学校、宇治警察署について、令和2年度に着手し進めている基本設計を踏まえ、令和3年度は実施設計などを進めるため、令和3年度当初予算案に事業費を予算要求した。
 教育委員会は、予算要求で向日が丘支援学校校舎等整備費に2億1100万円を要求。長岡京市の共生型福祉施設構想と連携し向日が丘支援学校の改築整備に向けた取り組みを推進する。
 長岡京市井ノ内朝日寺の市街化調整区域にある向日が丘支援学校について、築50年が経過し、施設全体の老朽化と近年の生徒数の増加傾向や特別支援教育の方針に伴う教室不足等により、校舎を改築する計画。
 教育委員会は、京都府立向日が丘支援学校改築工事基本・実施設計業務について、公募型プロポーザルで業者選定し、内藤建築事務所(京都市左京区)に決定。その後、7月7日に1億9228万円で随意契約した。
 学校規模は、児童生徒数が約200人、教職員数が約150人。障害種別は知的障害、肢体不自由。通学方法はスクールバス(7台)、自家用車送迎、自転車、徒歩、放課後等デイサービス(平均20台程度)。
 想定する施設規模は校舎棟がRC造等、1万1767・6u、体育館がRC造等、1010u、プールが25mコース×5レーン(94・5u)(体育館及び校舎棟と一体整備も考慮する)、その他附属施設269u(バス車庫、自転車置き場等、屋外体育器具庫、屋外便所、燃料庫)の合計1万3141・1u。
 校舎棟は、工事工期及び施工性を考慮し、1棟及び2棟等複数案で検討し、決定する。
 工期は令和6年度〜約24ヵ月を予定。
 また敷地南西側の一部を長岡京市に譲渡する予定で、同市が建設する共生型福祉施設(延約4500u)の予定地となる。また南側道路からの入り口となる敷地南側は学校施設との共有ゾーンとする。
      ◇      
 警察本部は、予算要求で宇治警察署整備費に2億5000万円を要求。居ながらの現地建替えに向け実施設計等を進める考え。
 警察本部は、京都府宇治警察署新築工事基本・実施設計業務について、公募型プロポーザルで業者選定し、東畑建築事務所大阪事務所(大阪市中央区)に決定。その後、7月27日に1億8150万円で随意契約した。
 業務概要は、以下の工事に係る基本・実施設計業務を行う。これに付随する外構整備、インフラ整備、仮設工事等を含み、建築基準法、景観法等の関係法令に係る協議や手続きを含む。また建設予定地の地質調査を行う。@霊安室改修工事A本館、別館、車倉庫及びその他付属施設解体工事B新庁舎建設工事(1期棟建設工事、2期棟建設工事)。
 業務工期は令和4年3月18日まで。基本設計図書の提出期限は令和3年2月28日まで。霊安室改修工事に係る実施設計成果品の提出期限は令和3年2月28日までとし、車倉庫解体工事に係る実施設計成果品の提出期限は令和3年3月31日までとする。
 基本設計において、建設現場の週休2日制の導入、アスベスト検査結果等をふまえ、工事工程を再検討する。
 敷地は宇治市宇治宇文字の2970・24u。用途地域は商業地域で、指定建ぺい率は80%(耐火建築物の場合100%)、指定容積率は400%。高度地区は第五種高度地区(最高限度高さ20m)。
 新京都府宇治警察署の構造は未定。延約7335uまでとする。
 なお現京都府宇治警察署は本館棟がRC造3階建、延約1116u、別館棟がRC造3階建、延約879u、車倉庫がS造2階建、延約384u。
 建設工期は令和3年度〜令和8年度(予定)。工事は現庁舎を運用し、警察署としての機能を維持しながら、段階的に全面建替を行うため、1期棟には一時的に運用上必要な機能(既存施設内にある留置施設は、霊安室改修工事前に閉場予定)を集約する必要がある。大まかな工程は、霊安室改修→車倉庫解体→1期棟建設→移転・仮使用→本館、別館解体→2期棟建設→フルオープン。