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北陸工業新聞社
2020/12/23

【福井】コロナやDXなど軸に/杉本知事と8町長政策ディスカッション/予算編成に向け

 杉本達治県知事と、県内8町長との、直接対面型の政策ディスカッションが21日、福井市宝永3丁目の県国際交流会館で行われた。
 来年度の当初予算の編成にむけて、新型コロナウイルス感染症対策や、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などをテーマに意見交換した。
 冒頭、杉本知事が挨拶し、コロナ対策など当面の喫緊課題を交えた。新幹線開業の1年の遅れに関しては「国土交通省を上げて(建設財源の貸付料支払い期間延長など)取り組む意向」を引き出すなどと総括。今後も一体となった事業の推進を呼び掛けた。応じて、町村会の杉本博文会長(池田町長)が代表挨拶し、「コロナ禍の対応策を考える貴重な会合」と意義を強調した。報道には、これ以降の意見交換は、非公開となった。会合後に、意見要旨のレジメ提供を受けた。参加者は、県側は知事ほか、近松総務部長、前田地域戦略部長、白嵜交流文化部長、窪田健康福祉部長、吉川産業労働部長、池田嶺南振興局長、野路危機対策監、山本農林水産部副部長、三谷土木部副部長、南谷教育庁副部長。一方、町長側は、杉本池田町長ほか、森下若狭町長、野瀬高浜町長、中塚おおい町長、内藤越前町長、戸嶋美浜町長、河合永平寺町長、岩倉南越前町長。

町長からの主な発言
◆新型コロナウイルス感染症対策について
・ワクチン接種に係る早期の情報提供と迅速かつ的確に実施できる体制整備を県がリーダーシップをとって進めてほしい
・ワクチン接種に係る子育て世代や妊婦に対する支援をお願いしたい
・通常の病院に対する応援などもしてほしい
・観光への影響が大きいため引き続き誘客事業を進めてほしい
・夜間観光やライトアップへの支援をもっとしてほしい
・コロナ禍で、コメが余り米価が下がったり、魚価が低迷しているので、第1次産業に対する支援をしてほしい
◆デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進について
・サテライトオフィスの整備やテレワークの普及に向けてもっと情報発信し、地方移住を促進してほしい
・スマートエリアの形成について、エネルギー分野だけでなくライフスタイルにもスポットを当てた方がまちづくりの魅力が増す
・多額の費用が掛かる行政システムを早期に標準化し、コスト削減を進めてほしい
・Web会議をもっと推進してほしい
◆その他に下記の項目について発言
・結婚生活をスタートさせるための支援(家賃や引越費用への支援、町内への居住促進)
・風力発電に対する県の考え方
・脱炭素社会の推進
・防災体制の整備への支援 など
※町長からの発言に対し、知事からは、当初予算の編成に向けて、市町ともよく相談し連携してやっていきたいと回答

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