高知県教育委員会は、安芸中学校・安芸高校と安芸桜ケ丘高校を統合し、新安芸中学校・高校(東部地域拠点校)を設置することに先立ち、建設地となる現在の安芸桜ケ丘高校の特別校舎棟4棟の改修工事を2021年度に実施する。当初20年度に改修を実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大に加え、生徒に影響が出ないよう工程を見直したため、設計期間を21年2月末まで延長していた。新校舎などの新築工事についても21年度内の発注を目指す。
先行改修するのは、鉄筋コンクリート造3階建て延べ1479平方bの電気科第1棟、同造3階建て延べ1168平方bの工業化学科第1棟、同造3階建て1223平方bの建設科第1棟、同造4階建て延べ1850平方bの建設科第2棟。1973年建築の電気科第1棟、工業化学科第1棟、建設科第1棟は長寿命化改修、93年建築の建設科第2棟は通常の改修となる。
これらの4棟は、本館の建て替え工事の期間中、普通教室として活用する。そのため、間仕切りの変更や外壁改修、配管、トイレ、照明、空調など老朽部分の工事を実施する。生徒の教育環境に影響が出ないよう、21年度の1年間で1棟ずつ工事を進めていく考え。
改築する新校舎と新体育館については、少なくとも新校舎の建築主体を21年度内に発注する方針で、新体育館を一括するか分割するかは決まっていない。公募型プロポーザル段階での想定規模は、新校舎が鉄筋コンクリート造5階建て延べ5481平方b、新体育館が同造3階建て延べ3746平方b、両施設をつなぐ渡り廊下が804平方b。
県教委の学校再編計画によると、22年度に安芸桜ケ丘高校の学科再編を行った後、23年4月に両校を統合し、新安芸中・高校を開校させるとしている。
所在地は安芸市桜ケ丘町784。設計は東畑・艸建築設計共同体(大阪市中央区)が担当している。
提供:建通新聞社