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建通新聞社四国
2020/12/25

【徳島】徳島県 awaもくよんPj実施方針案公表

 徳島県は「PFI方式による『awaもくよんプロジェクト(県新浜町団地県営住宅の建替等事業)』」に関する実施方針案を公表した。2021年1月12日まで質問を受け付けるとともに、同日に説明会と現地見学会をそれぞれ開く。2月中旬に実施方針の決定と要求水準書(案)の公表・質問受付などを行う運び。順調なら3月中旬にPFI事業(特定事業)として選定し、入札公告する計画だ。
 所管は県土整備部住宅課県営住宅担当。事業は徳島市新浜町地内にある同団地の老朽化、入居者の高齢化に伴い、集約化による維持管理の効率化を図るもの。これまでに12棟のうち9棟を解体し3棟を整備済みで、今回、残る「旧3棟」の建て替え事業について、3棟を1棟に集約化する他、周辺空地を活用し、地域住民における多様なニーズに応えるための施設整備等を「awaもくよんプロジェクト」として実施することにした。
 事業では▽県営住宅等整備用地における「awaもくよんプロジェクト」の「最優秀作品」を踏まえた実施設計に基づく県営住宅等の整備▽事業用地における地域住民向け施設の整備▽事業用地における既存県営住宅および津田乾開団地の解体撤去または事業用地における地域住民向け施設整備の内容に応じたリノベーション工事―を一体的に行う。業務は県営住宅整備事業、入居者移転支援事業、県営住宅管理事業、地域貢献施設整備事業、地域貢献施設管理事業。
 事業方式は、県営住宅等を設計・建設した後、事業期間が終了するまで管理事業を行い、事業終了後、県に施設の所有権を移転するBOT方式。2021年10月〜22年9月を施設整備期間(設計・建設等の期間)とし、38年3月末を事業期間の終了としている。
 応募者は、設計、建設、機械設備工事、電気設備工事、工事監理、入居者移転支援、県営住宅管理または地域貢献施設管理の各業務を担う複数の企業等で構成するグループ。複数の業務を一つの企業等が行うことは認めているが、建設業務実施企業と工事管理企業が兼務することは認めていない。構成員および協力企業は県内事業者(徳島県内に本店または本社を有する企業)であることなどが条件となっている。
 同プロジェクトの設計者は、内野設計(徳島市)・島津臣志建築設計事務所(同)・カワグチテイ建築計画(東京都杉並区)共同企業体。整備対象施設は、県営住宅27戸(新2号棟)、集会所、敷地進入路・車路、歩行者用道路、駐車場、自転車置き場、ごみ置き場、植栽、雨水排水設備、外灯など。管理対象は整備する新2号棟の他、1号棟(46戸)、5号棟(30戸)、6号棟(40戸)。また、入札参加グループが独立採算により整備する地域貢献施設は、▽地域の集会所等(団地集会所との併設可)▽さまざまなサービスを提供する施設との併用住宅▽子育て世帯向け住宅▽地域住民の生活、健康、福祉、利便等の向上を図るための施設―などの提案と管理を求めることにしている。
提供:建通新聞社