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建設新聞社(長崎)
2021/01/06

【長崎】長崎市 旧クリーンセンター空き水槽改修

詳細設計費 当初計上を目標
   2万5千㎥ 中部下水処理場廃止に伴い

 長崎市は旧クリーンセンター(茂里町2ノ34)の空き水槽改修について、詳細設計費の当初予算案計上を目標としている。2021年度に同設計を実施、22・23年度の2カ年で改修工事を行う計画。隣接する中部下水処理場(茂里町2ノ2)の廃止に伴い、旧クリーンセンター内にある2万5000立方bの旧し尿処理施設を大雨時の流量調整池へ改修するもので、内容は配管整備と西部下水処理場へ流す際のポンプ整備を主とする予定。槽本体の改修については詳細設計時に現状調査を行って決定する。
 改修は雨天時に汚水が急増する「雨天侵入水問題」に対応することを目的に実施。旧クリーンセンターは350`b/日の処理能力を有するし尿処理施設として1990年に完成。その後、市の下水道普及率が94%を超え、下水道整備が概成したとして2016年に操業を終了した。地上6階・地下2階建てのうち、地下1〜2階に旧し尿処理施設が残され、地上1〜3階は空きスペースとなっている。現況図
 一方、中部下水処理場(水処理能力6万5800立方b/日)は1961年に供用開始、老朽化が著しいことから神ノ島の西部下水処理場に機能統合、2023年度に機能停止する計画。現在、西部下水処理区のネットワーク管構築(長崎駅方面、茂里町・梁川ルートは完成)に着手。22年度に完成予定としている。受入側の西部下水処理場の増設(9系処理系列)も23年度の完成を予定。

<機能移転に伴い別途改修工事も>
中部下水処理場内には残る機能として(一財)クリーンながさきおよび動物管理センターがあるが、これも旧クリーンセンターの空きスペースに移転。両機能移転に伴う部屋の改修については別途、地下し尿処理機械器具の撤去を含めた改修を行う計画で、設計を21年度に行い、その後改修工事を実施する。これらの機能集約後は中部下水処理場の施設を解体し、約2・3fの跡地が発生。付帯する約0・4fは埋設管のため上屋等は建築できないが、駐車場や緑地といった活用は可能となる。同跡地は長崎スタジアムシティプロジェクト用地に隣接しており、市は長崎のまちづくりにおいて重要な土地として今後、総合的な見地に立ち活用検討を行うとしている。なお、市はプロジェクト用地および同跡地を含めたエリア(15・8f)について、用途地域を工業地域から商業地域(400/80)へ変更、準防火地域の設定を行うべく都計変更手続きを進めており、21年3月の決定変更・告示を目指している。
ksrogo