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北陸工業新聞社
2021/01/12

【石川】月内にも事業認可申請へ/安宅新土地区画整理事業/小松市

 小松市は、新たな産業団地整備に向け、小松空港北西側隣接地で計画する安宅新地区土地区画整理事業について県と協議を続けている。今月中にも市街化編入などの都市計画決定告示を受け次第、事業認可申請を行いたい考えだ。新年度の造成工事着手を目指す。
 安宅新町地内で計画する同土地区画整理事業の対象面積は、国有地と民有地が点在する区域約32・2ヘクタール。このエリアで新産業ゾーンの形成を図る一方、同地区における朝夕の慢性的な渋滞や、企業立地に伴う交通量の増加を見据え、都市計画道路を拡充整備する。
 現行の空港軽海線を同事業施行区域の中央部を通る形で延伸し、木曽街道線も線形を変更。ともに2〜3車線区間を4車線(幅員22メートル)に拡大する。4車線への変更区間は空港軽海線が1350メートル、木曽街道線が1370メートル。施行区域内では、街区公園や区画道路(同9メートル)も適正に配置する計画だ。
 同事業については、昨年11月に市と県の都市計画審議会で安宅新地区の市街化区域編入などを承認。市議会12月定例会でも施行規程の条例案を可決した。今後の予定では年度内の事業認可を受け、21年度から2カ年かけて造成工事を実施。換地処理などを行い、幹線道路の整備が完了する23年春以降に供用する見通しだ。設計は日本海コンサルタントが担当している。
 安宅新地区は小松空港をはじめ、北陸自動車道小松インターチェンジ(IC)や安宅スマートIC、JR小松駅に近く、空路・鉄路・道路の優れた交通アクセス力が強みとなる。将来的に物流など臨空関連の企業誘致やコンベンション機能の整備を図りたい考えだ。

hokuriku