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建設経済新聞社
2021/01/14

【京都】ごみ処理施設延命化又は更新 比較検討し令和7年度までに方針

 福知山市はこのほど、一般廃棄物処理基本計画(ごみ処理基本計画)案を発表した。
 計画期間は、令和3年度から令和12年度までの10年間とし、目標年度を令和12年度とする。なお令和7年度を中間年度とする。
 施設の長寿命化、適正更新では、環境パークについて「市のごみ処理施設は、稼働開始から15年以上を経過し、施設の維持管理や更新に係るコストが増大することが見込まれる。このため、ごみ処理施設の適正な機能保全を図りつつ、LCC(ライフサイクルコスト)を縮減するため、ストックマネジメントの手法を導入し、施設の延命化を図る必要がある。またVFMの比較により更新が必要な場合は、PPP・PFIの導入等、公共サービスの充実と効率的な施設運営手法を検討する」とした。
 最終処分については、令和7年度以降は産業廃棄物の受け入れを停止することで埋立量の減量化を図る。
 ごみ処理施設の整備については、焼却処理施設について「現在の施設は令和13年までの使用予定としているが、適正な維持管理を行うことで延命化を図る。また早期に既存施設の大規模改修(延命化)と更新に係るVFMを比較検討することとし、ごみ処理基本計画の中間見直し年度の令和7年度までに、施設の整備・運営方針を定める。施設更新に当たっては、用地選定、適正処理手法、運営方法の検討や環境アセスメント調査など多くの検討すべき課題があり、市民の理解と協働が必要であることから、幅広く計画的な検討を行う」考え。またリサイクルプラザについて「リサイクルプラザは、焼却施設とは別の施設ではあるが、ごみ処理のフロー上相互に補完している機能もある施設である。このため、焼却施設の整備と併せて検討を行う」考え。
 最終処分場について「最終処分場は、既に第T期・第U期処分場の嵩上工事の実施により埋立残余量を拡大し、概ね今後10年間の搬入量を処理できる見込み。また第W期処分場を令和10年度に整備完了し、令和25年度までの使用予定としている。なお一般廃棄物処理基本計画策定指針(環境省)では、概ね20年の将来を見据えた処分場整備を行うこととされていることから、これらの処分場の埋め立て完了後に必要な新たな処分場整備計画についても、焼却施設と併せて検討する」考え。
 中丹地域有害鳥獣処理施設について「福知山市・舞鶴市・綾部市の3市で運営する中丹地域有害鳥獣処理施設は、捕獲が進んでいるため処理頭数が増加している。現在の施設は、約20年間の使用を想定しているが、適正な維持管理を行うことで、長寿命化を図る。また今後の施設の整備方針については、中間見直し年度の令和7年度に定める」考え。