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　静岡市は、２０２０年９月から、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に向けた工事成績評定を運用し、今後の建設現場での取り組み拡大に期待している。
　現場従事者などが感染するリスクを軽減し、安心して働ける環境づくりを進めるとともに、情報提供を通じて、市民意識の向上に努める取り組みを工事成績の評価点に反映させるもので、全国的にも珍しい。
　施工計画書にコロナ対策に取り組む旨を明記、現場の掲示板に内外に示すポスター（国土交通省製作）を貼付など50項目の拡大防止対策項目をチェックすること―を求める。拡大防止対策項目のチェックでは、数値の達成は求めず、意識付けとして取り組み評価としている。
　９月１日以降の発注工事、または施工中の工事を対象とし、施工中の工事では施工計画書の変更を求めている。土木、建築、設備の工事ごとに評価対象項目を示し、加点点数を定めている。施行期間は「当面の間」実施していく方針。
　ただ、９月１日以降の発注工事数が限られている上、今後施工計画書を提出する工事も多いことから、現状での取り組み希望現場数は少数で、技術政策課では今後の取り組みの広がりに期待している。

提供：建通新聞社
（2021/1/18）

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