トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2021/01/19

【京都】JR綾部駅北の複合施設計画 ホテル断念、単独で新図書館等 令和3年度当初で予算化へ準備

 綾部市は、JR綾部駅北側の北部産業創造センター隣接地に計画する複合施設計画について、ホテル事業を断念し、新図書館やホールなどを市単独で整備する考え。
 昨年12月定例会の一般質問(12月10日)で、駅北側再開発事業の進捗状況と令和3年度の事業計画について、山崎善也市長が答弁した。
 山崎市長は「9月定例会で、甚大な災害が無いことを前提にしつつ、第6次総合計画の重要プロジェクトの一つと位置付けて、色んな条件、工事費や施設規模、仕様などについて、ホテル事業者、地権者でもあるグンゼ鰍ニの調整に着手するとともに、新年度予算化に向けて準備を進めていくと申し述べた」と答弁した後、「これまでホテル事業者との合意形成を図るべく交渉を重ねてきたが、今回、新型コロナウイルスの再拡大により、ホテル業界の業績は最悪ともいわれているなかで、ホテル事業者のこのプロジェクトの収支見通しも厳しいものにならざるを得ない。そのことにより、それぞれの条件、例えば工事費の負担割合、土地代の負担割合、土地賃貸の定借の期間の設定など、色んな条件交渉でなかなか妥協点が見いだせず、折り合わず、ホテル事業者との連携、協働による複合施設構想の推進は非常に難しい状況になってきた。今の状況が大きく変わらない限り、お互いに計画を見合わせざるを得ないということをこの場で報告したい」「ただし、構想に入っている新しい図書館は、検討委員会等により、従来から市民の皆様と温めてきたものであり、京 綾部ホテルが閉館になった後、ホールが綾部にないため、市民ニーズも高いホールとともに、今後、市のまちづくりの上で極めて重要なインフラと考えており、財源確保に努める工夫はしながら、市単独事業として整備する方向で進めたい。また整備に当たっては第6次総合計画の策定の際に行ったアンケート、市民意見交換会でもニーズの高かった雨天時の子どもの遊び場、雨が降った時の室内の遊び場について、新図書館に併設して整備することで検討している。図書館との相乗効果で機能が更に高まると考えている」「その他の子育て支援機能は、立地適正化計画の策定の中で、公共施設マネジメントの観点からも駅南の図書館等の施設跡地や既存施設の活用を含めて別途検討している」「JR綾部駅北側の複合施設の整備計画は、令和3年度から始まる第6次総合計画の重点プロジェクトの一つに位置付け、令和3年度当初の予算化に向け準備を進めていきたい」と考えを示した。
      ◇      
 これまでに新たな綾部市図書館整備検討委員会がまとめた検討報告書によると、新図書館は2階建、延約1200u規模で検討。現在課題となっている各機能のスペース不足などを解消し、蔵書規模も勘案して、現図書館の約2倍の面積を確保する。新図書館の蔵書冊数は、市民一人あたりの蔵書冊数を現在の1・5倍程度とし、約12万冊(うち開架冊数約8万冊、うち開架書庫冊数約3万冊、うち閉架書庫冊数1万冊)を目指す。駐車場はイベント開催時の状況なども踏まえ50台以上を確保する。
 現在の綾部市図書館(綾部市新宮町91)は、旧簡易裁判所建物を再利用したもので、手狭なため、開架スペース・閉架書庫の不足、閲覧席や児童スペースの不足、バリアフリー化が不十分などの課題がある。