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滋賀産業新聞
2021/02/01

【滋賀】東近江市 能登川水車とカヌーランド利活用サウンディング型市場調査

 東近江市商工観光部観光物産課が、観光客のニーズの変化や滞在時間を延伸するために、課題等を把握することを目的に「東近江市能登川水車とカヌーランドの利活用に係るサウンディング型市場調査」を実施している。
 昨年11月16日に実施要領を公表し、12月15日に現地見学会を開催。今年1月8日までとした期限に5事業者が参加を申し込み、このほどサウンディングを実施。2月下旬に調査結果をとりまとめ、公表する。
 市では、今回の調査を事業発案の初期段階における基礎調査と位置付け。早期に事業化が見込める提案については、最短で「21年度に公募要項の策定及び事業者選定、22年度に施設整備、23年度に事業化」をイメージ。また、早期の段階で事業化が見込めない事業提案については、基本構想における中・長期計画の参考とする予定。
 能登川水車とカヌーランドは、1992年(平成4年)4月に竣工し、恵まれた自然環境の中で、訪れる人々が水や歴史と親しむ施設として管理運営している。しかし、開園から28年が経過し、施設の象徴である大水車や水車の歴史を伝える水車資料館をはじめとする各種施設の老朽化が問題となっており、施設の維持管理費が財政的な課題となっている。
 今後、施設の利活用を更に図るため、民間活力の導入による施設運営の手法について、まずは民間事業者などとの対話を通して、施設の魅力や利便性の向上を図ることができる実現性の高いアイデアやノウハウを募集するとともに、事業の実現に向けた課題などを把握するためにサウンディング型市場調査の実施を決めた。
 なお、実施要領では、サウンディングの参加者は、能登川水車とカヌーランドを整備・利活用する提案を行い、かつ実行する意思のある民間企業、NPO法人等の法人、個人事業主、各種団体などとしていた。
 サウンディングの項目は、能登川水車とカヌーランド及びその周辺環境を踏まえ、▽事業化が期待できる場所(区域)、▽事業内容(事業手法/収益モデル、利用者層、施設のサービス向上内容)、▽既存施設利用事業者との連携、▽事業化にあたり事業推進・施設運営上の課題・問題点、▽周辺地域との連携など地域貢献に対する考え方、▽事業を実施するにあたり市に期待する支援や配慮してほしい項目―。

 対象施設は次の通り。

▽能登川水車とカヌーランド(伊庭町)=施設面積約1万6520平方b、水車資料館・高床式木造瓦葺平屋建、243・68平方b、芝生広場約3133平方b、屋外トイレ(男女兼用及び身障者用)、仮設トイレ2基、大水車(直径13b)、駐車場約45台など。
▽水車の郷公園(大中町)=面積約6893平方b(現在の利用状況はイベントが開催される際の参加者の駐車場)

◇   ◇

※サウンディング型市場調査=公的不動産の有効活用を検討する際、検討の初期段階で民間事業者から意見や提案を求める市場調査。民間事業者と意見交換をすることで、利活用の方向性、市場性の有無を把握し、利活用について幅広い検討を可能とする。

提供:滋賀産業新聞